タマスダレの特徴
花の特徴
タマスダレの花は純白で、大きさは3~5cmほどです。真ん中に黄色の雄しべがあり、花弁が6枚からなります。花茎部分が15~30cmに伸びると1つだけ花が咲きます。1つの花が咲く期間は3日間くらいですが、しおれた後も次の花芽がぐんぐん伸びてくるため、開花を長く楽しめる植物です。
種の特徴
花は3室に分かれて種を作り、約15粒の種が採れます。種の色は黒く、見た目は朝顔の種を平にしたような形です。黒く膨らんだ種は発芽しやすいですが、平らで薄い種は発芽しないこ可能性が高めです。種を植えると2年程かかって花を咲かせ、種はやがて球根になります。タマスダレは花をつければ大抵種子ができますが、稀に種子ができないものもあります。
葉の特徴
タマスダレの葉は扁平で細長く棒状で、幅が4~5mm、長さは20~30cmです。常緑で耐寒性が強く、冬でも青々としています。タマスダレは葉と球根部分の毒性が強いため、タマスダレの栽培時にはニラやノビルと間違えて飲食しないよう気をつけましょう。
タマスダレの開花時期
タマスダレの開花時期は5月末~10月頃で、旺盛な開花が見られるのが8月終わり~10月にかけてです。夏の乾燥で地面が乾いているときに一雨あると、雨上がりに一斉に花を咲かせるともいわれています。このことから、別名「レインリリー」と呼ばれています。
タマスダレの種類
タマスダレは種類も豊富です。花が咲く季節が少し違っていたり、色も白以外に黄色やピンクなどがあったりします。最後に、タマスダレの種類をチェックしていきましょう。
シトリナ
タマスダレと同じくらい丈夫ですが、寒さには少し弱い品種です。花びらは濃い黄色で種も付きやすく、採取した種から増やすことも簡単にできます。開花時期は8月~10月です。
エージャックス
エージャックスはタマスダレとシトリナの交配種で、花びらはレモンイエローです。耐寒性は少し弱いですが、雪の心配がなければ地植えでも越冬します。開花は8月~10月頃です。
ロゼア
花びらは濃いピンク色で、大きさもタマスダレに比べると大きめです。しかし、花の付きがあまりよくなく、タマスダレのように次々に花が咲くことはありません。開花は6月上旬~9月下旬です。寒さに少し弱いため、季節が冬に移ると葉が枯れてしまうこともあります。
カリナータ
花びらはピンク色で、花は大きめです。ロゼアと同じく花の付きが悪く、数株植えても1つしか花が咲かないこともよくあります。開花は雨の季節が終わった7月頃~9月頃で、耐暑性が高いですが、耐寒性はタマスダレに比べると弱いです。別名をサフランモドキといいます。薬用植物のサフランに似ていることが由来です。
まとめ
半野生化しても花を咲かせる丈夫なタマスダレは、ガーデニング初心者でも育てやすくおすすめです。花壇の縁に群植すれば、白い花をいっせいに咲かせ、庭を華やかにしてくれるでしょう。タマスダレで、簡単にかわいい庭を叶えてみませんか。
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