モミジバフウの育て方
モミジバフウは耐寒性、耐暑性のある樹種で日本全国で育てられます。新緑や紅葉、実を取ってリースに利用するなど季節ごとの楽しみもあります。広いスペースをとれる庭なら立派なうつくしいシンボルツリーになるでしょう。ここでは、育て方や剪定、肥料の与え方などを見ていきます。
育て方①植え付け
モミジバフウの植え付けには、日がよく当たり水はけのよい土の場所を選びましょう。樹高が25m以上になる樹種のため、必ず広い場所に植え付けます。苗木を植え付ける季節は落葉後の冬〜芽出し前までにしましょう。芽出し後の時期に植え付ける際は根をできるだけ切らないように注意してください。植え付けるときには、土に腐葉土を少し混ぜておきましょう。
育て方②剪定
モミジバフウは自然樹形を楽しめます。剪定が必ずしも必要ではありませんが、丈夫な樹種のため強剪定にも耐えられます。剪定をするならば、落葉後に行いましょう。
育て方③水やり・肥料
モミジバフウは丈夫な樹種で、特に水やりも肥料を与える必要はありません。植え付け後には乾かないようにしっかりと水やりを行います。土に根付いたら、自然に降る雨の水分だけでも育ちます。夏の間、土が乾くようなら水やりを行い、若い木の間は落葉後に緩行性肥料を与えましょう。
育て方④病気・害虫
モミジバフウは病気、害虫にも強く生育の管理や育て方が簡単な樹種です。目立った病気や害虫の被害はありません。2年目以降の枝に付く翼は見慣れないと病気のように見えますが、病気でも害虫でも有りません。まれに初夏〜夏の時期にアメリカシロヒトリが付くことがあります。見つけたら補殺、殺虫剤を使用しましょう。
モミジバフウの用途
モミジバフウといえばうつくしい街路樹が有名ですが、街路樹の樹木だけではなく、硬く特徴的な形をした実にも用途があります。
街路樹・公園樹
街路・公園樹の樹種の多くは、モミジバフウのように生育管理に手間のかからない樹種が選ばれます。また、紅葉の季節には緑から黄色、黄色から赤、赤から紫へと葉がうつくしいグラデーションに色づくのも見逃せません。各地に紅葉の名所があり、紅葉シーズンにはSNSで多くのモミジバフウの画像を見られるでしょう。
動物園の景観樹
モミジバフウの葉や枝には特徴的な香りがあります。この香りを嫌って動物が葉を食べないため、動物園の景観用の樹木として使われることがあります。
オーナメント
モミジバフウの硬く特徴的な形の実は、クリスマスオーナメントやリースの材料などに利用できます。そのままの茶色を生かしたり、クリスマスのイメージに着色したりできるでしょう。冬の季節の楽しみの1つになります。
稚エビのすみか
モミジバフウの実は意外なところでも利用されています。熱帯魚などと一緒に育てる稚エビの隠れ家にも使われます。小型のエビ、稚エビのすみかとしてインターネットなどで購入可能です。
モミジバフウの花言葉
モミジバフウは新緑の季節に緑がかっている花を咲かせます。そのため、葉の色と似ていて目立ちません。目立たない花の花言葉は「非凡な才能」「輝く心」です。
まとめ
モミジバフウは街路樹や公園樹として身近に存在する樹種です。爽やかな新緑の季節、うつくしい紅葉の時期、オーナメントなどに使える特徴的な実などが広く知られています。また独特な香りで精油や、動物園の植栽に生かされています。丈夫で育てることも可能です。育てるときは、スペースには気をつけてください。