ミモザの日は世界にひろがり始めている
3月8日の国際女性デーにプレゼントするふさわしい花は何かを考えたのは、イタリアの女性連合と言われています。春の時期イタリアに自生しているミモザは、親しみがあり手軽に求められるからです。「ミモザの日」は今では世界中に広がっていて、国際女性デーのシンボルとなっています。
フランスのミモザ祭り
南仏のプロバンスやコートダジュールでは、1931年から毎年2月半ばに「ミモザ祭り」が8日間開催され、世界中から観光客が集まります。ミモザの他、飾り方もこった春の花々(マリーゴールド、デイジー、アネモネ、カーネーションなど)が台車にデコレートされた華やかなパレードが行われます。
ミモザ祭りは南仏の三大祭りの一つ
「ミモザ祭り」は、「ニースのカーニバル」「マントンのレモン祭り」と並び、南仏の三大祭りの一つです。「ミモザ祭り」の期間中、飾り方もさまざまなミモザのフラワーパレードの他、女王を選んだり大道芸人によるパフォーマなども見れ、多くの屋台も出てにぎわいます。
ミモザ・ルート
「ミモザ祭り」では「ルート・デュ・ミモザ(ミモザ街道)」と呼ばれる、ミモザが咲き誇る南仏の街道を車で走り回ったり、歩き回ったりもします。海沿い、山沿いのルートなのですが、色々な種類の咲きこぼれるミモザを楽しめます。ゴールは香水で有名な街、グラースです。
ミモザの花の香水
「ミモザ・ルート」の終点香水の街グラースでは、香水工場を見学でき、「ミモザ祭り」の間ミモザの花のエッセンスを使って香水作りをするワークショップも開かれます。ミモザの芳香はイヴ・サンローランやジバンシーの香水の原料としても使われています。
ギフトにおすすめの5種類のミモザ
ミモザには多くの種類があり、花の大きさや色・葉の形などさまざまです。飾り方やいつかも考えてミモザを切り花やリース、鉢物として大切な人に届けてあげましょう。自分のためにミモザを部屋に飾るのもおすすめです。花屋さんでも見かける5種類のミモザをご紹介します。
フサアカシア(房アカシア)
ミモザには代表的な2種類のミモザがあります。フサアカシア(房アカシア)とギンヨウアカシア(銀葉アカシア)です。フランスやイタリアでは、フサアカシア(房アカシア)がミモザと言われています。フサアカシアは、数十メートルの巨木にまで成長するので、日本の庭には不向きです。
柔らかく長い葉が特徴
フサアカシアの特徴は、まずその樹高の高さでしょう。枝振りが伸びやかで、暖かくない2月頃から4月に開花し、フサフサと柔らかな葉はとても長いです。濃厚な花の香りも特徴の一つで、ヨーロッパではフサアカシアが香水の原料ともされています。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)
日本でよく見かけるミモザと言えば、ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)でしょう。その名のとおり、葉が銀白色を帯びて見える美しい種類のミモザです。細かい切れ込みのある葉は、鳥の羽のように見えます。日本で一番栽培されている種類です。
短く少し硬めの葉が特徴
ギンヨウアカシアの特徴は、フサアカシアに比べ葉が短くやや硬いことです。また開花期もフサアカシアより遅く、暖かくなり始めの3月になってからです。樹高が高くなりすぎないため、玄関前のシンボルツリーとしての飾り方ができます。花は爽やかな芳香がします。切り花にも向いています。
パールアカシア(丸葉アカシア)
パールアカシア(英名 Perl Acacia)は根元から複数の枝がブッシュ状に伸びており、成長がゆっくりで剪定しやすく、コンパクトにコンテナでも楽しめるタイプです。樹高は1m〜2mくらいで、伸びても3mくらいに収まる小振りなサイズです。
丸いかわいいソフトな色合いの葉が特徴
パールアカシアは、別名「クイーンズランドシルバーワトル」和名「シンジュバアカシア」とも呼ばれています。葉がユーカリのように丸くかわいらしいシルバーががった色で、白い小さな毛が生えビロードのように柔らかいのが特徴です。花色は輝黄色で、花には香りもあります。
次ページからは「サンカクバアカシア」について紹介します。