サンキライ(山帰来)の育て方!植え替えや実をつけるコツなどを解説!

サンキライ(山帰来)の育て方!植え替えや実をつけるコツなどを解説!

サンキライを利用したリースやスワッグは冬の定番です。トゲのある茶色いツルに小さな赤い実がぶら下がったサンキライは、一時ブームにもなりました。実はサンキライの育て方は案外簡単です。植え替え方や増やし方などポイントをおさえて育て方をマスターしてみましょう。

記事の目次

  1. 1.サンキライ(山帰来)とは
  2. 2.サンキライの育て方
  3. 3.サンキライの増やし方
  4. 4.サンキライの実について
  5. 5.サンキライの毒性に注意
  6. 6.サンキライの利用方法「食用」
  7. 7.サンキライの利用方法「おしゃれな飾り方」
  8. 8.まとめ

サンキライの増やし方

フリー写真素材ぱくたそ

挿し木より、実から種をとって植えましょう。ツル性の植物は、挿し木での増やし方が一般的ですが、サンキライは発根しづらく、挿し木は向きません。挿し木にするより、実から種をとる方が比較的簡単です。無事に一年を越せば、増やし方を特に考えなくても根はどんどん広がり、落下した果実から新しく芽が出ることもあります。

増やし方①種を取り出す

出典:写真AC

サンキライの種は赤い実の中にあります。サンキライの花やリースなどを買ったとき、ふっくらしてきれいな赤い実を選んで開いてみてください。小さい種が入っていますから水洗いして赤い果実を落とします。すると茶褐色のきれいな種が出てきます。自分で種を取り出し、種まきをしてみるのも楽しいです。日本で数多く生息している植物ですから、日照条件、乾燥、土、植える場所だけ気を付ければ育てやすく、増やし方も簡単な植物です。
 

増やし方②種まきの方法

出典:写真AC

種まきは11月~12月頃がよいでしょう。準備した土に種をまきます。冬の間も土が完全に乾いてしまわないよう定期的に水やりをしましょう。うまく成長すれば3月~4月下旬頃に小さな芽が出てきます。引き続き水やりと日当たりに気をつけ、5月~6月頃に葉がたくさんついてきたら第1段階は成功です。夏の時期になるとツルが伸びてきますから、その頃までに支柱やネットを設置し、ツルをうまくからませていきます。

サンキライの実について

フリー写真素材ぱくたそ

サンキライの実は10月頃まで緑の実と葉がついています。冬になってくると徐々に葉が枯れて、12月頃には葉が落ちて実が赤く色づきます。ただし時期を逃すと実が黒ずんできますから、よいタイミングで採取しましょう。

実がならない理由と対処法

出典:写真AC

サンキライは雌雄異株で雌株にしか実がつきません。つまり、雄の木と雌の木を一緒に植えないと実がならないのです。木が旺盛なのに実ができないという場合は、どちらか片方しかない場合が考えられます。種まきをする段階では雌雄がわかりませんから、花が咲いてから判断するほかありません。花が咲いた木が雌です。サンキライの上手な増やし方、実のつけさせ方は雌雄の株を植えることです。

サンキライの毒性に注意

出典:写真AC

トゲに毒性を含んでいるので、取り扱いに注意しましょう。サルトリイバラは猿捕茨と書き、その硬くて鋭いトゲに猿が引っかかってしまうといういわれがあります。茎は硬くてまばらにトゲがあります。実際には猿をつかまえるほど強くはありませんが、くるくると他の木に巻きついて伸びていくわけですから、とにかくよくひっかかります。気をつけて採取し、飾りましょう。

サンキライの利用方法「食用」

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これは柏の葉で作った柏餅。食用というわけではありませんが、爽やかな香りを好んでサンキライの丸い葉を代用する地域があります。

若いやわらかい葉っぱをてんぷらにして食べたり、柏の葉っぱのかわりに餅を包んだりします。また、食用というより毒消しのために赤い実や根っこを煎じて使われるようになったといわれています。ただし、一番最初にお伝えしたとおりサルトリイバラは種類が違うものがありますので、安易に食用として利用しないよう気をつけてください。

サンキライの利用方法「おしゃれな飾り方」

出典:写真AC

サンキライは春から冬まで楽しむことができる植物です。4月~5月頃に直径7mmほどの小さい花を咲かせます。薄い黄緑色で、あまり目立ちませんが可憐な花がたくさんできます。8月頃になると薄緑色の丸い葉の間に数粒ずつぶら下がった緑色の実がつき、徐々に市場に出始めます。茎は細く、上に向かって勢いよく伸びています。秋から冬に向かって葉は枯れ落ち、実は熟成するにつれて赤く色づきます。真っ赤な実が欲しい場合は冬まで待ちましょう。

おしゃれな飾り方①ドライフラワー

出典:写真AC

サンキライは、どの時期でも生け花などで楽しむことができますが、ドライフラワーにした飾り方も人気があります。注意するのは、きれいな状態のサンキライを使うということです。トゲに注意して実にしわがないものを選んでドライにしましょう。

おしゃれな飾り方②リース

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小さい赤い実がクリスマスやお正月飾りに人気があり、特にリースによく用いられます。節ごとにジグザグに曲がったしなやかなツルも特徴的です。0.5m~2mほどの長さでツルのまま販売されているものもあれば、リースにして売られているサンキライもあります。自分流にアレンジしやすいのが魅力です。

おしゃれな飾り方③スワッグ

出典:写真AC

花や植物を束ねて飾るスワッグにもサンキライはよく使われます。生花ほど手入れがいらず、ナチュラルな雰囲気を出せるスワッグは近年人気です。壁にかける飾り方が一般的ですが、棚などに置いたり、立てかけたり、額に張り付けたり飾り方はいろいろです。サンキライを加え、オリジナルな飾り方を楽しんでみてはいかがでしょう。

まとめ

出典:写真AC

サンキライはいろいろな飾り方を楽しめる植物です。花言葉は「不屈の精神、屈強」です。実際の花は可憐で小さいですから、花言葉はツルの強さを表しているのでしょう。植える場所さえ確保できれば、育てやすい植物ですからぜひ挑戦してみてください。

heybb
ライター

heybb

約30年書籍や雑誌編集及びライティング、デザインを務めたライターです。現在は果樹園を運営しており、BOTANICAで執筆することで植物の知識を深めています。

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