セアノサスの育て方
セアノサスは温度管理さえ的確に行えば、簡単に育てられる植物です。また、耐寒性がやや強いので霜に注意すれば冬越しができます。ただ、暑さと多湿に弱いので、梅雨や夏の時期には枯れる可能性が高くなります。そんなセアノサスの水やりや剪定方法など、育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
セアノサスは太陽の光がたっぷりと当たる場所で育てると、きれいな花をたくさん咲かせます。しかし耐暑性があまりなく、夏場の直射日光に長く当たると弱ってしまうため、地植えの場合は遮光ネットなどで対策が必要です。また、耐寒性はありますが霜に当たると枯れる場合があるので、冬は霜の当たらない場所で管理してください。
育て方②用土
原産地が北アメリカやメキシコ地方のため、粘土質よりもサラサラとした砂のような用土が適しています。自分で配合する場合には、赤玉土を多めにして腐葉土を加えた用土に、川砂などを混ぜ込むのがポイントです。地植えでも鉢植えでも、水はけのよい用土を使用してください。
素焼きの植木鉢がおすすめ
セアノサスを育てるうえで、多湿は大敵です。地植えの場合は風通しと水はけのよい場所を選びますが、鉢植えの場合は植木鉢にも工夫して多湿を避けましょう。プラスチックの植木鉢に比べて素焼きの植木鉢は、通気性や排水性に優れ、土が早く乾燥するので根腐れを予防する効果も期待できます。
育て方③植え付け・植え替え
セアノサスの植え付けや植え替えに適した時期は春と秋です。3月ごろに植えると、5月の開花時期にすぐに花を楽しめます。冬に植え付けや植え替えを行ってしまうと、根付きにくく枯れる場合があります。10月頃までには、植え付けや植え替えの作業を終わらせておくことがおすすめです。
育て方④水やり
セアノサスは、やや乾燥気味に育てるのがポイントです。多湿が苦手なため、水やりのしすぎが原因で枯れる恐れもあります。土の表面を観察しながら、乾いてきたらたっぷりと水を与えてください。また、地植えの場合は雨水だけでも十分育ちます。冬場は休眠期であまり水を吸わないため、水やりは控えめで構いません。
育て方⑤肥料
セアノサスは開花に合わせて肥料を与えます。開花前の4月と、開花後の6月に緩効性肥料を株元に適量与えてください。肥料の与えすぎは、根腐れの原因になります。また、植え付け時に元肥として、有機質の化学肥料を混ぜ込んでおくのもおすすめです。
育て方⑥剪定
花が終わったらすぐに剪定を行ってください。剪定を行わずに放っておくと、来年の花付きが悪くなります。刈り込みに強い性質をもっているので、剪定によって枯れることは少ない植物です。しかし、冬に剪定を行うと、大切な花芽まで切り落としてしまうので注意しましょう。
セアノサスの冬越しのコツ
- 霜の当たらない場所で管理する
- 植え替えや植え付けはしない
- 水やりは控えめに行う
- 冬に剪定はしない
ボタニ子
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出典:写真AC