セアノサスは挿し木で増やすのがおすすめです。一般的に挿し木といえば春や秋など、気候のよいときに行うイメージですが、セアノサスの場合は適期が違うので注意が必要です。セアノサスの挿し木に適した時期や方法などをご紹介します。
挿し木の時期
セアノサスの挿し木での増やし方に適した時期は7月頃です。多湿が苦手なため、梅雨時期に挿し木をするのはやめておきましょう。5月に開花して、6月に剪定、7月に挿し木という流れで育てるのがおすすめです。また、冬場は成長が停滞しているので挿し木をしても根が出ない場合が多く、上手に増やすのは難しいといわれています。
挿し木の方法
まずは挿し穂を作ります。枝の先から7cm〜10cmほどの長さで、健康的な枝を切り落としてください。下の方の葉を切り取れば、挿し穂の完成です。バーミキュライトなどの、挿し木用の用土に挿し穂を挿し、たっぷりと水を与えて発根を待ちます。
セアノサスの品種
代表的な花色はブルー系ですが、ピンク色や白色などたくさんの品種があります。花色だけではなく、葉につやのある品種や斑点が入った品種もあり、常緑性や落葉性など性質もさまざまです。そんなセアノサスの品種をいくつかご紹介します。
パシフィックブルー
パシフィックブルーは、セアノサスの中でも広く知られている品種です。鮮やかなブルーの花が美しいのはもちろんですが、葉にも魅力があります。他の品種に比べてつやがあり、黄緑色や濃い緑色の斑が入ったパシフィックブルーは観葉植物としても人気です。
パールローズ
優しいピンク色の花穂をつけるパールローズは、綿毛のようにまん丸の花を次々と開花させる品種です。花穂の大きさは5cmほどで、剪定で大きさを調整すれば鉢植えで育てられます。開花すると花穂から甘い香りがします。また、パールローズは冬が近づくと落葉する品種です。そのため、秋や冬に購入すると落葉した状態から育てるため、春に若葉の美しい色を楽しめます。
スノーフリューリー
スノーフリューリーは、セアノサスの中でも希少な白い花を付ける品種です。真っ白でふわふわとした花穂と、小ぶりでつやのある葉が魅力的ですが、数が少ないためあまり出回りません。きれいな白い花穂は、まるで雪が積もったようにも見えますね。
まとめ
セアノサスの特徴や育て方、挿し木での増やし方などをご紹介しました。セアノサスは、ポンポンのようなかわいらしい花を咲かせ、甘い香りも楽しめる素敵な植物です。育て方も簡単で、室内のインテリアにも利用できます。ぜひ、魅力的なセアノサスを育ててみてくださいね。