釈迦頭(シャカトウ)とは
釈迦頭(シャカトウ)は中南米を原産とするバンレイシ科の植物および果実のことです。甘くておいしい南国フルーツとして熱帯・亜熱帯地方で非常に人気が高く、日本人の場合は、台湾旅行で口にしたという人が多いようです。バンレイシ系のフルーツは品種が豊富で、中南米原産の「チェリモア」、グアム・パラオの「サワーサップ」などが代表的です。
ボタ爺
釈迦頭の特徴
日本ではまだあまりなじみのない釈迦頭ですが、個性的な名前や味の特徴、流通量が少ない理由など、おもしろい特徴がいくつもあります。聞けば聞くほど不思議なフルーツで、ぜひ食べてみたくなりますね。
名前の由来
釈迦頭という名前の由来は、読んで字のごとく「釈迦の頭に似ているから」です。お釈迦さまの頭にある螺髪(らほつ)のように、果実の表面がデコボコしていることにちなんでいます。また、英名ではシュガーアップルとも呼ばれますが、こちらは果実が砂糖を噛んでいるような食感がすることからつけられました。
クリームのような舌ざわりが特徴
釈迦頭は熟してくると、デコボコした部分が一房ずつ手ではがせるようになります。はがしながら食べてもいいですし、半分に割ってスプーンですくっても食べられます。果肉は白いクリームのような食感があるのが特徴です。ときどき砂糖の粒を噛んでいるようなシャリシャリとした歯触りがありますが、これは果肉中に、梨にも含まれる「石細胞」が多く含まれているからです。
日本での流通はごくわずか
釈迦頭を日本のスーパーで見かけたことのある人は、あまりいないのではないでしょうか。実は釈迦頭は熟し始めるとやわらかくなるまでの時間が短く、長時間の運搬に向いていないという特徴があります。産地でも出荷は実が熟す前に行われ、お店で熟すのを待つの方法が一般的です。日本にはほとんど入ってこない果物なので、店先で見かけたらとてもラッキーです。ぜひ購入して、南国の味を体験してみてくださいね。
栽培する場合は鉢植えで
流通量はそれほど多くありませんが、釈迦頭(沖縄で栽培されているアテモヤ)は、家庭での栽培用に購入することが可能です。日本全国どこでも育てられ、植え付けから3年程度で収穫できますよ。南国フルーツの釈迦頭は寒さに弱いため、温度によって置き場所を変えられる鉢植えを使った栽培方法が推奨されています。自分で育てた釈迦頭で、自家製ゼリーやジャムを作るのも楽しそうですね。
ボタニ子
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日本でも沖縄で栽培がされているぞ。チェリモアと釈迦頭をかけた「アテモア」と呼ばれるフルーツじゃ。