レンブの生薬としての効果・効能
平成13年より沖縄沖縄県工業技術センターでは沖縄の植物や生物の有用効果を検証、研究しており、平成27年度にレンブの有用成分の検証が行われました。実際レンブの葉っぱの成分をエタノールに溶かした抽出物が人体にどのように作用しているか検証実験したようです。
細胞を若々しく保つ効果があるとの報告
検証実験の結果、レンブにはどうやら細胞を若々しく保つ力があるらしいことがわかりました。老化を起こした細胞は自然に壊れていくのですが、レンブにはその損傷を遅らせる働きがあるようです。レンブの葉っぱを煎じて飲めば「不老長寿」が期待されるのではないか、という報告が、大学の研究機関からH27年に発表されました。
沖縄地方ではどう使われていたか
沖縄地方では古くから、細胞の老化を防いでくれるお茶として栽培されてきたようです。レンブの実は水分、カリウム補給など夏場のフルーツらしい効果があります。ハイビスカスと一緒にフルーツアイスティーも美味しそうですね。
レンブの葉を煎じる方法
乾燥させた葉を使用します。ヤカンや土瓶に水を汲み、お好みの量のレンブの葉を手で砕きながら入れます。水の硬度は軟水であればあるほどよいですし、天然水がなければろ過膜浄水器を通した飲用水などでもよいです。成分の溶出で言えばアルカリイオン水、又はアルカリ天然水が向いています。味もはっきりわかりますよ。
レンブは日本で手にはいるか
日本では沖縄地方で栽培されているようですが、あまり本州では見かけません。差し木や取り木にすると露地植えでも充分育つようです。通販でも海外からの個人輸入は可能なようです。
レンブの苗木7号鉢
赤レンブ 7号ポット 大苗 沖縄県産 熱帯果樹
参考価格: 10,888円
ワックスアップル、ピンクアップル(ミズレンブ)も沖縄地方では露地植えで収穫できる比較的栽培しやすい植物のようです。
園芸のコツは水捌けのよい土で
実はレンブは10m以上にも成長する高木なので、接ぎ木でもよく増えるそうです。最初はパーミキュライトや赤玉土など水捌けのよい土で鉢植えし、水やりに気をつけながら根つきさせます。追肥にも強い木なので与える分量を細かく管理する必要はなく、窒素、リンなどのよくある既成の混合置き肥料で充分だそうです。春先から結実前に与えるくらいで大きな実になります。
レンブは台湾茶藝に茶菓として添えられている
凍頂烏龍茶や金宣茶に代表される台湾青茶ですが、国内では烏龍茶と呼ばれていることもあります。台湾茶藝はクンフー茶とも呼ばれ、聞香杯(モンコウハイ)で香を楽しみ茶菓子とともにいただきます。レンブは砂糖をまぶしたドライフルーツやフリーズドライにした少し甘味を加えたものが添えられています。
まとめ
日本でもこの先ブームになるかは定かではありませんが、スターフルーツやドラゴンフルーツのようにちょっと目新しい果物として贈答品に添えられることもあるかもしれません。柿の木や柑橘類はだいたい庭で栽培を経験済みという人などにも、初夏にもうひと味加えられる果樹として、レンブの栽培をおすすめします。