ルリマツリの仕立て方
仕立てには、植物の性質・特徴・環境などにあわせて仕立てる「自然樹形」と、自分の好きな形に剪定して仕立てる「人工樹形」の2種類があります。人工樹形にはスタンダード・円筒形・円錐形・玉仕立てがあり、その中でルリマツリにおすすめなのは、どの角度からも楽しめる「スタンダード」です。
鉢植えでのスタンダード仕立て
鉢植えでスタンダード仕立てをする場合は、左右は軽めに剪定し、頂部は強くカットしましょう。このような剪定方法を毎年おこなえば、どの角度から見てもきれいなしっかりと形が作れます。
ルリマツリの増やし方
ルリマツリの増やし方には「挿し木」「株分け」の2つの方法があります。それぞれの増やし方について詳しく解説していきます。
増やし方①挿し木
10時のおやつ☕快晴☀だけど、風が強い(>_<)photoは挿し木をした親株にルリマツリが咲いています❗ pic.twitter.com/2COtmeC1fE
— カズリン (@nararnrn155) November 27, 2015
挿し木の方法は下記の手順がおすすめです。
- ルリマツリの若くて元気のある枝を約10cmほどカット
- 先端の葉っぱを数枚程度残し、下側の葉を取り除く
- 葉っぱを半分にカット
- 切り口をカット
- 約1時間ほど切り口を水につける
- きれいな土(新しい土)に挿し木する
- 定期的に水やりをおこなう
- 土が減ってしまったら、必ず補充する
- 明るめの日陰に置くようにする
- 本葉が3枚~6枚程度までに成長したら、大きめの鉢などに植え替える
挿し木の時期
ルリマツリの挿し木は、「5月~7月」ぐらいがベストです。気温が高くなってくる時期に挿し木をおこなえば、成功率が高くなります。少しでも多く増やしたい方は、この時期に挿し木をしてみましょう。
増やし方②株分け
ルリマツリは挿し木だけでなく、株分けでも増やせます。植え替えと同時におこなうのがベストです。土がついた状態のルリマツリを分ければ、増やせます。ただし、傷をつけたり、小さく分けたりしたらうまく増やせません。株分けは少し難しいので、慣れない人は挿し木で増やした方がよいです。
ルリマツリの病害虫
ルリマツリも他の植物と同様に、害虫がくっついたり、病気にかかったりする場合があります。もし病気になったら、急いで対処をしないと取り返しがつかないことになってしまう可能性があるので、以下のポイントをしっかりとおさえて、早急に病害虫対策をしましょう。
病害虫①菌核病
ルリマツリは「菌核病」にかかってしまうことがあります。低温多湿状態は菌核病が発生しやすくなるため、注意して観察しましょう。菌核病は根元に発生するため、1度かかると一気に枯れてしまう恐れがあります。菌核病にかかっているルリマツリがあったら、早急に抜き取りましょう。
病害虫②灰色カビ病
ルリマツリは「灰色カビ病」にかかってしまうことがあります。これも菌核病と同じで、低温多湿状態になると灰色カビ病が発生しやすくなるため、注意して観察しましょう。灰色カビ病はその名の通り、花などに灰色のカビが生える病気です。マメに花がら摘みをすれば、灰色カビ病にかかる可能性が低くなります。栽培する場合は、しっかりと花がら摘みをおこないましょう。
病害虫③カイガラムシ
ルリマツリは、風通しをよくしておかないと「カイガラムシ」がくっつく可能性があります。カイガラムシは約10mm程度の小さな虫ですが、成虫になると殻を作るので、薬が効かなくなってしまい早めに処理しないとやっかいです。見つけたら早急に退治しましょう。
病害虫④ハダニ
乾燥すると「ハダニ」がくっつく可能性があります。この虫は0.8mm程度の小さな虫です。ハダニの弱点は水なので、発生したらたっぷりと水を与えましょう。それでもダメなときは、ハダニ専用の薬剤をまいてください。
まとめ
今回はルリマツリの「育て方」「仕立て方」「増やし方」などについて紹介してきました。ルリマツリは冬に弱いので、冬越しには少し注意が必要ですが、それ以外は簡単に育てられます。初めて植物の栽培をおこなう方にはおすすめです。ぜひお好みの色のルリマツリを育ててみましょう。
出典:photo ac