はじめに
ミツマタは日本の文化には欠かせない和紙の原料となる植物です。しかし、ミツマタの特徴や育て方など、知られていないことがたくさんあります。はじめに、ミツマタとはどんな植物なのかを紹介します。特徴や名前の由来、花言葉などをみていきましょう。
ミツマタとは
ミツマタの基本情報
科目 | ジンチョウゲ科ミツマタ属 |
原産地 | 中国、ヒマラヤ地方 |
開花時期 | 3~4月 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
ミツマタの用途
中国大陸南部のヒマラヤ付近が原産のミツマタは、和紙の原料となるほか、紙幣の原料としても使われています。俳句の世界では春の季語として詠まれています。日本には戦国時代に伝わったといわれていますが、万葉集にも詠まれている植物なのではないかなど、謎に包まれている部分があります。
ミツマタの園芸品種
ベニバナミツマタ (紅花三又) pic.twitter.com/qZ901CGsVe
— たらこ唇 (@masamitsux) April 11, 2016
ミツマタの園芸品種として、ベニバナミツマタがあります。赤い花色が特徴的で、愛好家に人気が高い品種です。ミツマタは和紙の原料に使われる植物ですが、ベニバナミツマタは観賞用として用いることが多いです。
ミツマタの特徴
ミツマタの花
ミツマタは春になると黄色または赤い花を咲かせます。小さいつぼみがいくつも集まり、球状に見えるのもミツマタの特徴です。花の香りは甘酸っぱく感じることがあり、気分を和らげてくれるといわれています。
花は実は花じゃない?
ミツマタはアジサイのように花びらを持たない植物です。花びらを包んでいる「がく」と呼ばれる部分が裂けて反り返ることで、花びらのように見えています。
名前の由来
ミツマタの名前の由来は、その見た目にあります。成長していくと枝の先がみっつに分かれていく姿から、ミツマタと名づけられました。漢字では三椏、または三又などと表記します。
ミツマタの花言葉
ミツマタにはいくつかの花言葉がつけられています。ミツマタの繊維質が由来とされる「強靭」や「絆」の花言葉のほか、「永遠の愛」という花言葉があります。家族や大切にしたい人に、花言葉を添えてミツマタの花を贈ると喜ばれますよ。2月15日または3月5日の誕生花にもなっているので、贈る相手の誕生日がその日なら、この花言葉を添えればより素敵な贈り物になりますね。
ボタニ子
次はミツマタの育て方を紹介します。ミツマタは手入れも簡単で育てやすいので、栽培に挑戦してみましょう!