クコ(枸杞)とは?赤いクコの実(ゴジベリー)の効能や食べ方は?

クコ(枸杞)とは?赤いクコの実(ゴジベリー)の効能や食べ方は?

健康フードのミックスシリアルに入っていたり、中華料理のデザートで杏仁豆腐の上にのってくる「クコ」と呼ばれる赤い実があります。「クコ(枸杞)」はナス科の植物の実で古代中国から健康や美の維持で漢方薬や食材に用いられてきました。そのクコの効能や食べ方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.クコ(枸杞)について基本情報
  2. 2.クコの実の栄養食品としての効果
  3. 3.クコの漢方薬・生薬としての効能
  4. 4.クコの薬用としての使用方法
  5. 5.摂取のしすぎによる副作用
  6. 6.美容と健康のための「クコ」

クコの漢方薬・生薬としての効能

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美容だけではなく漢方薬の生薬として、クコの葉や実を乾燥させたものを薬剤で使われています。葉は「枸杞葉」、実は「枸杞子」、根は「地骨皮」と漢字で表記されています。それぞれ違う効果・効能があるので使用法と一緒にご紹介します。

クコの葉「枸杞葉」の成分と効能

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含有成分 期待できる効果・効能
ベタイン 脂肪肝の予防、肝機能の向上
β-シトステロール 血中コレステロールを下げる
ルチン 血管の強化、動脈硬化の予防

枸杞葉には血管を丈夫にする作用があるとされ、動脈硬化の予防に効果が期待できます。また、血圧降下・抗炎症・解熱作用に優れているともいわれ、中国漢方の薬効としては、高血圧・糖尿病の予防、肝機能の改善によいと言われています。

クコの実「枸杞子(くこし)」の成分と効能

含有成分 期待できる効果・効能
カロチノイド 美肌・シミの予防、目の健康
ビタミンB郡 エネルギーの代謝、疲労回復
アミノ酸 肝機能の向上、血糖値の調整

中国漢方での薬効としては「補肝腎・明目」と言われ、肝臓や腎臓の機能維持し肝臓の血の滋養によって、夜盲症や目の乾燥などの目の保護によいと言われています。健康維持には肝機能の保護が必須で血中コレステロール・中性脂肪値の降下などは重要といえます。

クコの根「地骨皮(じこっぴ)」の成分と効能

含有成分 期待される効果・効能
脂肪酸 動脈硬化や血栓の予防
リシノレイン酸 鎮痛剤、抗炎症剤
リノレン酸 血中中性脂肪の降下、高血圧の予防

「地骨皮」はクコの根皮を乾燥させたのもです。中国漢方の薬効としては解熱や止血の効能があるとされ、微熱や火照りの改善とそれに伴う体力の低下の回復を促進し、寝汗、咳、痰の抑止に用いられています。

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クコの薬用としての使用方法

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