クコの漢方薬・生薬としての効能
美容だけではなく漢方薬の生薬として、クコの葉や実を乾燥させたものを薬剤で使われています。葉は「枸杞葉」、実は「枸杞子」、根は「地骨皮」と漢字で表記されています。それぞれ違う効果・効能があるので使用法と一緒にご紹介します。
クコの葉「枸杞葉」の成分と効能
含有成分 | 期待できる効果・効能 |
ベタイン | 脂肪肝の予防、肝機能の向上 |
β-シトステロール | 血中コレステロールを下げる |
ルチン | 血管の強化、動脈硬化の予防 |
枸杞葉には血管を丈夫にする作用があるとされ、動脈硬化の予防に効果が期待できます。また、血圧降下・抗炎症・解熱作用に優れているともいわれ、中国漢方の薬効としては、高血圧・糖尿病の予防、肝機能の改善によいと言われています。
クコの実「枸杞子(くこし)」の成分と効能
含有成分 | 期待できる効果・効能 |
カロチノイド | 美肌・シミの予防、目の健康 |
ビタミンB郡 | エネルギーの代謝、疲労回復 |
アミノ酸 | 肝機能の向上、血糖値の調整 |
中国漢方での薬効としては「補肝腎・明目」と言われ、肝臓や腎臓の機能維持し肝臓の血の滋養によって、夜盲症や目の乾燥などの目の保護によいと言われています。健康維持には肝機能の保護が必須で血中コレステロール・中性脂肪値の降下などは重要といえます。
クコの根「地骨皮(じこっぴ)」の成分と効能
含有成分 | 期待される効果・効能 |
脂肪酸 | 動脈硬化や血栓の予防 |
リシノレイン酸 | 鎮痛剤、抗炎症剤 |
リノレン酸 | 血中中性脂肪の降下、高血圧の予防 |
「地骨皮」はクコの根皮を乾燥させたのもです。中国漢方の薬効としては解熱や止血の効能があるとされ、微熱や火照りの改善とそれに伴う体力の低下の回復を促進し、寝汗、咳、痰の抑止に用いられています。
ボタニ子
次のページでは、クコの薬用としての使用方法を紹介します。