クコの実の栄養食品としての効果
栄養素 | 期待できる効果・効能 |
ビタミンA | 目や肌を乾燥や紫外線から保護し粘膜を強くする |
ビタミンB群 | 糖質をエネルギーに変換し代謝をうながす |
ビタミンC | コラーゲン(たんぱく質)の生成をうながす |
鉄分 | 貧血の改善をうながす |
ベタイン | 免疫力を高め、アンチエイジングを促進する |
「クコの実は」世界の三大美女の一人である中国の楊貴妃が美容のために食していたとも言われるので、美白効果はビタミンCの3倍もあり、アンチエイジング(抗酸化作用)効果が期待でき、栄養食品としてもとても優れています。中国では薬膳として滋養強壮・疲労回復の他に、肩こりや耳鳴り・視力減退の改善などの効果があるとして食用されています。
クコの実の簡単な食べ方
クコの実は英語ではゴジベリーやウルフベリーという名前で呼ばれ、近年は美肌効果が注目され研究が進められて、女性の間で大注目の食材です。他にもビタミンやミネラル類も豊富なので体の機能を整えて、女性特有の悩みである冷え性や貧血防止などの改善と効果にも優れています。
クコの実を使った料理や食べ方
クコの実の食べ方は生でそのままでも食べられますが、乾燥させたものをシリアルとまぜて食べたり、お酒に漬けたクコ酒やジュースにして飲まれることが多いです。クコ酒の作り方をはじめ、簡単で手軽に食べられる方法や料理などを便利な材料セットと合わせてご紹介します。
クコ料理その①:くこのみ薬膳酒
クコ酒の基本材料(お好みで変更可)
- ガラスの広口密閉容器(4L用)
- ホワイトリカー(度数35%):1,800mL
- 乾燥クコの実:100g~200g
- 氷砂糖:150g(無しでも可)
ボタニ子
作り方はとても簡単です。
- 乾燥クコの実とホワイトリカー、氷砂糖を入れて2か月ほど冷暗庫で保存してできあがりです。
- 砂糖を使わなかった場合は飲むときにはちみつを入れて、炭酸などで割ると飲みやすくなります。
クコの赤い実を使うと色鮮やかな赤いお酒を造ることができます。一般的にはホワイトリカーと氷砂糖で作りますが、日本酒で作るとまろやかな味わいになります。薬膳では体を温める薬効のある薬剤とされているので、冷え症の体質改善を期待できます。
クコ料理その②:くこのみ薬膳粥
クコ粥の基本材料(2人分)
- 冷ご飯:1.5膳
- 日本酒:100cc
- 水:200cc
- 塩:1摘み
- 乾燥クコの実:20粒
- ご飯を水洗いし、鍋の中に移したらしゃもじなどで粒をつぶすようにほぐし、30分ほど水に浸しておきます。
- 浸しておいたご飯をざるなどにあけて水切りをしたら、再び鍋に戻し分量分の水と日本酒を入れます。
- 沸騰させたら弱火にして30分~40分煮込み、できあがりの直前にクコの実と塩を入れて完成です。
日本酒は沸騰させアルコール分を飛ばすのでお子さんが食べても大丈夫です。他にも鶏肉や干しアワビ、貝柱などをプラスすればよいお出汁が出て贅沢なお粥になります。
クコ料理その③:くこのみデザート
クコの赤い実は杏仁豆腐の白にアクセントをつけてるものとしてよく添えられます。スーパーフードとして松の実やピスタチオなどのミックスナッツをヨーグルトに混ぜたり、パンケーキに入れて焼くなどして食べるなどいろいろ工夫ができます。
クコの葉の料理と食べ方
春先の4月~6月に出る新芽は先端から10cm位を摘み取って、天ぷらやお浸しにして食べることができます。また、夏から秋には葉の部分を同じように天ぷら、お浸し、和え物の他に炒め物や佃煮にして食べる食べ方もあります。
ボタニ子
次は漢方薬としてのクコを部位別にご紹介します。
出典先:写真AC