カクトラノオの育て方
環境に対応しやすいカクトラノオの育て方について、詳しく紹介していきます。まず、日当たりなどの環境から紹介します。
環境
日当たり
カクトラノオは、日当たりのよい場所に苗を植えましょう。1日の半分が日陰の環境でも育ちますが、日当たりがよいほうが花の付きが多くなり、花をたくさん楽しめます。
耐暑性と耐寒性
カクトラノオは耐暑性がある植物です。しかし、少し涼しい環境のほうが、よく育ち鮮やかな色の花が咲きます。また、耐寒性があり、寒冷地でも屋外のまま冬越しできる植物です。
用土
カクトラノオの用土は少し水もちの良い土が向いています。市販の草花用土を使用するか、赤玉土に3割ほどの腐葉土を加えた用土がよいでしょう。
植え付けと植え替え
カクトラノオの苗の植え付け、植え替えは春と秋に行います。野草として自生していますが、苗は一般的に販売されています。半日陰から日当たりがよい場所に植えるのがよいでしょう。
植え付けと植え替えの時期
春3月~4月、秋9月がカクトラノオの植え替え時期です。庭植えも鉢植えも同じ時期で大丈夫です。
植え付ける間隔
カクトラノオは20~30cmほどの間隔で苗を植え付けます。増えやすい植物なので、間隔はきちんと開けるようにしましょう。
植え替えの期間(庭植えの場合)
カクトラノオは丈夫なため、5~6年植え替えなくても、同じ場所で元気に育ちます。ただし、地下茎で増えるため、増えすぎて株が密集して中心部分の育ちが悪い場合は、株分けを行い、植え替えをしましょう。
植え替えの期間(鉢植えの場合)
鉢植えの場合は、地下茎の成長が旺盛なため、1年で根が張ります。植え替えは毎年行い、大きめの鉢にするか、株分けで鉢を分けて植え替えましょう。
カクトラノオの手入れ
カクトラノオは、丈夫で育て方や手入れも簡単な植物です。より花を長くきれいに楽しむための、病気や害虫対策、水やりなどの手入れの方法を紹介します。
病気と害虫
カクトラノオは一般的に病気や害虫に強い植物です。しかし、まれに白絹病が発生する場合があります。また、毛虫による被害にも気をつけましょう。
病気
カクトラノオは高温多湿の夏の時期では、まれに白絹病を発生することがあります。主に、蒸れやすい地面と株のあたりから発生することが多いです。
害虫
カクトラノオは一般的には害虫にも強い植物ですが、つぼみを毛虫が食べる場合があります。見つけたときはすぐに駆除しましょう。
水やり
カクトラノオは乾燥に弱いため、水やりに気をつけてください。庭植えの場合の水やりは、雨が降らない真夏以外は基本的に降雨のみで大丈夫ですが、鉢植えの場合は、水やりを欠かさないようにしましょう。乾燥が強いと生育が悪く、草丈も低くなり花の付きも悪くなります。
肥料
カクトラノオに使う肥料は、緩効性化成肥料がよいでしょう。春の3月~4月の芽が出る時期と秋の9月、花後に化成肥料を株の根元に与えましょう。ただし、肥料の与えすぎには気をつけてください。
増えすぎ対策
カクトラノオは繫殖力が旺盛で、地下茎がどんどん増えます。その対策として、苗の周りにスリットなどをあらかじめ埋めて地下茎が伸びないように対策できます。または、鉢植えにし、鉢ごと地面に埋めることも対策のひとつです。
切り戻し
カクトラノオにたくさん花を咲かせるために、花後に切り戻しをしましょう。切り戻すことで枝分かれが多くなり、次々と花が咲いてくれます。花後の12月頃に草丈を1/3切ります。その後に太陽の光によく当てましょう。日当たりがよい場所がよいですね。
カクトラノオの増やし方
種まき、株分け、挿し芽で、カクトラノオは手軽に増やすことができます。順番に紹介していきます。
種まき
カクトラノオの種は、早生種、中生種、晩生種の種類があります。種まきの時期は、4月~5月が適しています。種まき後、次の年の夏の初めから秋に花が咲き、毎年花を見られます。
株分け
カクトラノオは、株分けで簡単に増やせます。地下茎から出る2~3芽を1株にして、地下茎を分けます。植え付け時期は、春の3月~4月か秋の9月です。
挿し芽
カクトラノオは、挿し芽で増やせます。春の4月頃に土から出てきた茎を適当な長さで切り、土に挿します。根が張るまでは、土が乾燥しないように水やりに気をつけてください。
ボタニ子
次は、カクトラノオは名前の由来を紹介します。