キンミズヒキの名前の由来と花言葉
キンミズヒキの名前には、ある植物が由来となっています。ここでは、名前の由来と花言葉について説明します。
名前の由来
「金水引」の名前には、ミズヒキという植物が関係しています。キンミズヒキの花穂は、細長く黄色い花をつけます。そのことから、「金色のミズヒキ」に例えられ、「金水引」の名前がついたとされています。
ミズヒキとは?
ミズヒキは、タデ科に属する草本です。赤と白の小さな花をつけた花穂があります。その様子が、祝儀などに使う水引に似ていることから「ミズヒキ」という名前がつけられました。まれに葉が斑入りになることもありますが、全体的にはキンミズヒキには似ていないので見分けるのは簡単にできます。
ボタニ子
別名の由来
キンミズヒキは、別名に「竜牙草」というものがあります。この由来は、葉の鋸歯が関係しており、鋸歯が竜の牙を連想させることから、呼ばれるようになった名前です。
花言葉
キンミズヒキの花言葉は、「感謝の気持ち」です。この花言葉がつけられた由来は、水引は祝儀などお祝いの席での包装に使われます。そのことから、同じ水引の名前を持つキンミズヒキにこのような花言葉がつけられたとされています。
キンミズヒキの薬効と食用
キンミズヒキには、さまざまな成分が含まれておりその薬効を期待して生薬などに利用されてきました。ここでは、キンミズヒキに含まれている成分やどのような使われ方をしていたのか紹介します。
キンミズヒキの成分
キンミズヒキには、花期の茎葉にタンニンという成分を含んでいます。この成分は、細胞組織を引き締める作用があることが特徴です。その他の成分は、精油、タキシフォリンなどが含まれることがわかっています。
キンミズヒキの生薬
キンミズヒキは、茎葉が生薬として利用されています。この生薬は、のどの痛み、口内炎、腫れ、あせもなどさまざまなことに薬効があるとされ、竜牙草、仙鶴草として親しまれていました。
薬効としての効果
花期に、地上部の茎葉を刈り取り、乾燥させてから生薬として利用されていました。疲労回復や筋肉の疲れをとる効果があるとされ、入浴剤としても用いられてきました。その他にもうがい薬に利用し、口内炎の改善にも利用されています。
キンミズヒキの食用
春先には、山菜として食用にもされています。タンニンの少ないころの若葉や若芽を摘み取り、お浸しや和え物などとして食べられることができます。また、健康茶としてキンミズヒキのお茶は人気が高く、購入することも可能です。
次のページでは、キンミズヒキの「ひっつき虫」としての一面をご紹介します。
ミズヒキの花穂です。キンミズヒキはこの花穂に例えられています。