ひっつき虫のキンミズヒキ
キンミズヒキの果実は、ひっつき虫として知られています。ひっつき虫として知られる植物は、キンミズヒキの他にも数多くの植物が当てはまります。ここでは、ひっつき虫がひっつく理由やキンミズヒキ以外のひっつき虫を紹介します。
ひっつき虫とは
ひっつき虫とは、人の衣服や動物の毛などにひっついてくる果実のことです。キンミズヒキもその一種で、秋に野原などキンミズヒキが生えているところを歩くと、知らぬ間に衣服などに果実がひっついていることがあります。
ひっつくメカニズム
果実に刺や、かぎ状の刺でひっつくこともあれば、ネバネバとした粘液でひっつくこともあります。キンミズヒキは、かぎ状の刺でひっつくひっつき虫の一種です。
なぜ、ひっつくの?
ひっつき虫がひっつくのは、子孫を残すためだと言われています。自ら種を飛ばすもの、風に種を運ばせるものなど、植物は子孫を残すためにあらゆる方法を使っています。これが、キンミズヒキはじめとするひっつき虫は、動物にひっつかせて種を運ばせているのです。
ひっつき虫の植物
かぎ状の刺でひっつく
表面に出ている針や、種子から突き出た刺がかぎ状になり、これにひっかかり、ひっつく植物です。オナモミ、ヤブジラミ、ハエドクソウなどが当てはまります。キンミズヒキもこの方法でひっつきます。
細かいかぎ状のものでひっつく
種子の表面などに細かいかぎ状のものが並んでいる植物です。このかぎ状のものがマジックテープの役割をはたし、ひっつきます。ヌスビトハギやヤエムグラなどがこれに当たります。
逆さ刺でひっつく
種子や果実に逆さまの刺があり、その刺が衣服などにひっかかって、ひっつく方法です。センダングサや、チカラシバなどがこれに当たります。
粘液でひっつく
種子や果実の表面に粘液がある植物で、この粘液でひっつきます。メナモミ、チヂミザサなどがこれに当たります。
まとめ
キンミズヒキは、日本ではわりと普通に見られる野草です。生薬や食用にも利用することができ、お庭で栽培することも容易にできます。ぜひ、この機会に「竜」や「水引」のおめでたい名前を持つキンミズヒキを観察してみてくださいね!