サラサドウダンの育て方
この章では、サラサドウダンの育て方を紹介します。サラサドウダンは鉢植えも庭植えもでき、特別な技術は必要ない育て方ができます。ただ、日当たり管理と夏の水切れには注意しましょう。
育て方①植え付け
落葉中に植え付けを
サラサドウダンは種からも育てられますが、生育が遅く花を咲かせるまで時間がかかります。そのため、苗を植え付けることが一般的です。苗の植え付け時期は、落葉後の11~12月か発芽前の2~3月をおすすめします。新芽と同時に花芽も出す性質があり、発芽している時期に植え付けを行うと花つきが悪くなります。
植え付けスペースは幅広に
サラサドウダンは根を浅く広く張る特徴があります。庭植えの場合は苗の根鉢より広めの植え付けスペースを用意することが大切で、植え付ける穴は深く掘る必要はありません。鉢植えの場合は、底が深い鉢より横に広い深さが浅い鉢への植え付けをおすすめします。
用土には腐葉土を3割混ぜる
サラサドウダンは根を浅く張る特徴があり、土が乾燥するとしっかり育ちません。そのため、植え付け用土には保水性がある土が適しています。庭植えの場合、掘り出した土に全体の3割になる量の腐葉土を混ぜ込むことで保水性を持たせます。鉢植えの場合は、植え付け用土のベースになる鹿沼土に腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土に植え付けましょう。
育て方②株の管理
肥料を多く与える必要はない
サラサドウダンは成長が遅いこともあり、肥料を多く与えなくても育ちます。発芽前の2~3月と秋の9月頃、有機性肥料である油かすを与えましょう。秋に与える肥料は、発芽前に与える量の半分ほどでかまいません。
夏の水切れに注意
庭植えのサラサドウダンの水やりは、雨によるもので十分です。鉢植えの場合は、表面の土が乾燥するのを目安に水を与えます。どちらの場合も、花芽が充実する夏に水が不足すると次の年の花付きが悪くなります。夏の間は土が乾燥していていないか確認し、土が乾いているときに水やりを行いましょう。
ボタニ子
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出典:写真AC