ショウジョウバカマの増やし方
ショウジョウバカマは「葉挿し」や「株分け」という方法で増やします。どちらの方法もとても簡単に増やせるため、ぜひ試してみてくださいね。それぞれの増やし方に適した時期や方法をご紹介します。
増やし方①葉挿し
葉挿しは6月〜7月の花後に行うのがポイントです。丈夫で健康な葉を付け根の部分から切り取り、葉を半分にカットしてください。葉の先端から新しい芽が出てきます。鹿沼土や水苔などに挿して管理しましょう。約2週間ほどで発根するため、新しい用土に植え替えて水を切らさないように育ててください。
増やし方②株分け
株分けで増やすには5月〜6月が適期です。植え付けや植え替えと同時に行っても構いません。根を優しく掘り起こし、手で簡単に分かれる部分で切り分けます。このときに全ての株に芽がついているかをしっかりと確認してください。新しい用土を準備して株分けした株を植え付け、たっぷりと水を与えて育てます。
ショウジョウバカマの品種
ショウジョウバカマにはたくさんの品種があり、花の色や草丈の高さがそれぞれ違います。どれもやや湿った土地を好みますが、冬の寒さに弱い品種もあるため注意が必要です。そんなショウジョウバカマの種類をいくつかご紹介します。
コチョウショウジョウバカマ
関東地方〜九州地方にかけて分布している品種です。ショウジョウバカマが白い色に変化したのではなく、全くの別物といわれています。「シロバナショウジョウバカマ」という別名があり、名前のとおり花の色が白いのが特徴です。
ヤクシマショウジョウバカマ
ヤクシマショウジョウバカマは屋久島の特産といわれ、株が成長しても10cmほどにしかならない小型の品種です。開花時は2cm〜3cmほどの高さしかないため、地面にとても近い場所で花を咲かせます。ややデリケートな品種で、育てるのは難しいといわれています。
ヒメショウジョウバカマ
ヒメショウジョウバカマは「コショウジョウバカマ」とも呼ばれており、ショウジョウバカマのなかでも極小型種に分類されます。株全体で5cmほどのサイズをしており、秋に薄ピンク色の花を咲かせるのが特徴です。耐寒性が弱く、冬は室内に取り込んで管理する必要があります。
まとめ
ショウジョウバカマの特徴や品種、育て方や増やし方などをご紹介しました。名前の由来や花言葉がユニークで「猩々」の顔を想像しながら育てるのも面白そうですね。雪解けとともに春を知らせてくれる素敵なショウジョウバカマを、盆栽や庭植えなどでぜひ楽しんでみてくださいね。