アカメガシワの薬効
アカメガシワはタンニン、マチロン酸、マロツシン酸、ルチン、ベルゲニン、フラボノイドなどの有効成分を多く含んでいます。そのため「アカメガシワ」という名前で食用として使われており、樹皮の部分を乾燥させたものが生薬やサプリメントとしてさまざまな用途で利用されています。アカメガシワの薬効は以下のとおりです。
効果①整腸作用
「ベルゲニン」という有効成分が腸内の筋肉に作用し、胃腸の状態を正常にしたり腸内環境を整えたりする効果が期待できます。また、胃腸の緊張もほぐしてくれるため、優れた整腸作用があります。
効果②便秘解消
「ベルゲニン」は整腸作用だけでなく、便秘解消の手助けもしてくれます。便秘だけでなく下痢にも効果的で、お腹の調子が悪いときに使用するのがおすすめです。他にも排便回数を調節したり、排泄量を整えてくれたりする効果があるとされています。
効果③胃痛予防
「タンニン」「フラボノイド」という成分が胃の粘膜を保護してくれます。また胃腸の抵抗力を高めてくれる働きもあるため、胃潰瘍や胃痛などから胃腸を守ってくれる効果も期待できます。
アカメガシワの見分け方
よく似た植物に「クサギ」があります。アカメガシワもクサギも、日本の山地や野原に広く分布している植物です。アカメガシワとクサギの見分け方をご紹介します。
見分け方①葉
クサギの葉は楕円形で、切り込みは入っていません。少し毛が生えていて葉のサイズは10cm〜20cmほどの大きさです。そして1番の違いは「葉をちぎると臭い」という点です。名前の「クサギ」は「葉や枝が臭い」という意味からついたといわれています。しかし若芽は山菜として食べられている人気の植物です。
見分け方②花
クサギの花は白色やピンク色、赤色などさまざまな色があります。葉や枝の部分と違い、とてもいい香りがするのが特徴です。次々と小さな花が開花するため、開花時期は美しい咲き姿を長く楽しめます。
見分け方③茎
アカメガシワの茎には毛が生えていないのに対して、クサギの茎の部分をよく見ると、細かな毛がたくさん生えています。茎の色はアカメガシワは赤っぽい色をしていますが、クサギは葉と同じような鮮やかな黄緑色をしているので、茎の色を見るのが簡単に見分けるコツです。
ボタニ子
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