アカメガシワの駆除方法
種を鳥や動物が食べ、糞としてばら撒かれてしまうと思わぬ場所でアカメガシワが生えている場合があります。根がとても強く、雑草と違って落葉高木に分類される植物のため駆除も大変です。そんなアカメガシワの駆除方法をいくつかご紹介します。
駆除方法①根から引き抜く
アカメガシワがまだ生えたばかりの頃なら、手で引き抜いて駆除するのがおすすめです。根が残っていると、そのわずかな根からも生えてきてしまうので、途中で根がちぎれないように注意して引き抜きましょう。
駆除方法②除草剤
草ではないですが除草剤が使えます。根に染み込んでいくように、地面や幹の部分に適量を散布して駆除しましょう。また、通常の分量で駆除が難しい場合には、薄めるタイプの除草剤を原液のまま散布する方法もあります。根までしっかりと枯らすのが重要です。
駆除方法③伐採
15mほどまで成長するため、大きくなりすぎてしまった場合にはまず伐採をしましょう。冬場は芽が出る前なので葉が少なく伐採しやすい時期です。のこぎりなどを使って根元から伐採してください。伐採しても放っておくとまた成長してしまうので、切り口に除草剤を塗り込んで根まで枯れるように処理が必要です。
アカメガシワの種類
アカメガシワは日本に広く分布しており、日当たりのよい場所ならどこでも元気に育ちます。山地や野原、住宅地や河原、海岸沿いまでさまざまな場所で見かける植物です。そんなアカメガシワに似た種類をいくつかご紹介します。
ウラジロアカメガシワ
アカメガシワと同じ「トウダイグサ科、アカメガシワ属」に分類される植物で、石垣島や西表島に多く生息しています。「ウラジロアカメガシワ」という名前のとおり、葉の裏が白いのが特徴です。
クスノハガシワ
熱帯雨林に多く自生しており、赤い実をつける植物です。アカメガシワと同じように樹皮に有効成分が多く含まれているため、サプリメントや生薬として便秘や咳の症状の緩和などさまざまな用途で使用されています。
ヤンバルアカメガシワ
樹高は10mほどまで成長し、黄色の花を咲かせます。台湾や熱帯アジアに広く分布しており、日本では沖縄に自生しています。アカメガシワとよく似ていますが、葉の外側に鋭いギザギザが付いているのが特徴です。
まとめ
アカメガシワの特徴やクサギとの見分け方、駆除方法などをご紹介しました。アカメガシワは生薬やサプリメントなどさまざまな用途で使用されている植物です。しかし生命力の強さから、思いがけない場所に生えてしまうと駆除が必要な場合もあります。除草剤を使ったり伐採したりして上手に駆除しましょう。