春の花木⑪ハクモクレン
白い花で、コブシよりも早く花が咲くことで知られているハクモクレンも春に花を咲かせる樹木の1つです。江戸時代まではモクレンと同種扱いされていたことが知られています。
基本情報
学名 | Magnolia denudata |
分類 | モクレン科モクレン属の落葉高木 |
花色 | 白 |
花期 | 3月~4月 |
分布 | 公園など |
ハクモクレンの特徴
ハクモクレンは、モクレンの仲間で紫の花をつけるモクレンにたいして、ハクモクレンは白い花をつけます。ハクモクレンは、モクレンよりも花期が早く、モクレンよりも大木になる傾向があるのが特徴です。
コブシにも似ている
ハクモクレンは、コブシにも似ています。しかし、ハクモクレンの方がコブシよりも花期が早く、花びらが厚いことから見分けられます。
ハクモクレンの花
ハクモクレンは、葉が展開する前に白い花を3月~4月にかけて咲かせます。花びらは通常は6枚ですが、同じ大きさのがくがあるため6枚以上に見えることがあります。また、花も完全には開かずに斜め上方向を向いて咲くのが特徴です。
花言葉
- 気高さ
- 高潔な心
- 崇敬
- 慈悲
- 自然への愛
春の花木⑫ハナミズキ
「ハナミズキ」の歌で知られるハナミズキも春に花を咲かせる植物の1つです。ハナミズキは赤色やピンク、白などの花色があると思われがちですが、あれは花ではありません。
基本情報
学名 | Benthamidia florida |
分類 | ミズキ科ミズキ属の落葉高木 |
花色 | 黄色を帯びた緑色(赤色・ピンクに見えるのは総苞片) |
花期 | 3月~5月 |
分布 | 公園など |
ハナミズキの特徴
秋に、赤色の果実がつくとして知られています。葉も、条件が良ければ赤色に紅葉します。原産は、日本ではなくアメリカ東部・メキシコ北東部であり、日本には自生していません。
日本のミズキより花が目立つ
日本には「ミズキ」という樹木が自生しています。このミズキはハナミズキと同じ仲間です。ハナミズキの名前の由来は、このミズキより花が目立つことから「花のミズキ」で「ハナミズキ」になったといわれています。
ハナミズキの花
ハナミズキの花は、肉眼ではよく見えません。赤色の花、ピンクの花に見えるハナミズキは、花の色が赤色やピンクではなく、花の周りにある総苞片の色なのです。ハナミズキの花は、総苞片の真ん中にある黄色を帯びた緑色の部分で、小さいため肉眼ではよく見えないといわれています。
花言葉
- 持続性
- 返礼
- 私の想いを受けてください
春の花木⑬ボケ
庭木や盆栽として知られているボケも春に花を咲かせる樹木の1つです。花の色も赤色やピンクなどもあり、クサボケの交雑種として知られているものもあります。
基本情報
学名 | Chaenomeles speciosa |
分類 | バラ科ボケ属の落葉低木 |
花色 | 赤色、ピンク、白など |
花期 | 3月~4月 |
分布 | 庭木など |
ボケの特徴
夏に瓜のような果実をつけるのが特徴です。匂いもよく、ボケの果実は果実酒に利用されています。中国原産の樹木で、日本には平安時代に帰化した植物の1つです。
ボケの名前の由来
ボケの果実は瓜に似ています。そのことから「木瓜(もけ)」と呼ばれていました。それが、次第に変化していきボケになったという説があります。
ボケの花
ボケの花色は、赤色やピンク、白、白とピンクが混じりあうものなどがあります。一般的なのは赤色の花です。花期は、3月に葉の展開よりも早く咲き始め4月、もしくは環境にもよりますが5月まで続きます。
花言葉
- 先駆者
- 指導者
- 妖精の輝き
- 平凡