盆栽とは?どのような植物を盆栽というのか?鑑賞方法や特徴、樹形をご紹介!

盆栽とは?どのような植物を盆栽というのか?鑑賞方法や特徴、樹形をご紹介!

「盆栽」は日本人になじみ深い伝統的な日本文化の1つです。しかし、盆栽がどのようなものであるか、説明できる人は多くありません。盆栽には鑑賞方法や樹形、飾り方など文化としての特徴があります。ここでは伝統的な盆栽文化について紹介します。

記事の目次

  1. 1.盆栽とは
  2. 2.盆栽の定義
  3. 3.盆栽の歴史
  4. 4.盆栽の樹種
  5. 5.盆栽の樹形
  6. 6.盆栽の鑑賞
  7. 7.まとめ

石付き

石付きとは根が石を抱え込んだり、狭い石のくぼみに育っていたりする樹形です。渓谷や磯の景色を感じられるでしょう。作るときは、太く長い根を石に這わせ木綿糸などで固定し、木の生育に必要な根を土にしっかりと植え込みます。植え込むスペースが狭かったり、斜めになって土が入らなかったりする場合はケト土を利用し、乾燥を防ぐため苔を貼ります。

寄せ植え

Photo bydeborahdanielsmail

寄せ植えは林に見立てた盆栽です。盆栽では木の数は奇数がよいとされています。小さな鉢に複数、同じ樹種を植えて長年育てていると根同士が癒着して1つの大きな根になるのです。そのような状態を「根連なり」といいます。上の画像のように平らな皿に植える場合はケト土で鉢になるような土手を作り植え込み、苔で乾燥を防ぎます。

株立ち

立ち上がる幹が2本で双幹、3本で多幹、5本以上あると株立ちと呼ばれます。株立ちは双幹以外は奇数にして育てます。双幹は2本の幹に違いを持たせ夫婦や親子に見立て鑑賞します。

ほうき立ち

ほうき立ちは主にケヤキ盆栽で作られる樹形です。空に向かって大きく広がる枝葉の姿がほうきのように見えるところから名付けられました。平たい鉢に植え、木の高さを強調するのも特徴です。

吹き流し

吹き流しは強い風に吹かれている様子を表現する樹形です。吹き流しの場合は傾いた幹に、全ての枝が同じ方向へ風に吹かれているように作ります。

盆栽の鑑賞

盆栽の鑑賞は単に木のミニチュアを愛でることではなく、どのような風景にその木があるのかイメージすることにあります。ジンやシャリのある松柏なら険しい断崖絶壁、実のなったマメ柿なら里山の風景を想像できるでしょう。ここでは、鑑賞するポイントと伝統的な飾り方を紹介します。

盆栽木の鑑賞

Photo by Alexandre H. Sato

正しいとされる鑑賞方法は、盆栽の正面にかい、下から見上げるように見ることです。木の大きさを想像できるでしょう。松柏は鮮やかな緑の葉や迫力のある枝ぶり、雑木は季節を感じさせる葉を鑑賞してください。四季の中で、その木の花や紅葉、実などの旬は1週間程度といわれています。移ろいゆく時間の中、ほんの一瞬の美を愛でるのが盆栽鑑賞の神髄です。

伝統的な飾り方

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

盆栽文化は、自然界にあるような樹木を室内に飾ることを目的に発展してきました。屋外の空間を感じられるように飾るルールがあります。

床飾り

盆栽を床の間に飾ることを「床飾り」と呼びます。上の画像が床飾りです。床の間の中央に掛け軸、盆栽の木の流れの方向を中心に向け、添え(木の鉢に対して添え物になるような小さい鉢)の草や添配(小物)を盆栽の反対側に置きます。

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上の画像は添配でよく使われる亀です。掛け軸、盆栽、添えは関連性のあるものを選びましょう。例えば「月」の絵の掛け軸、「松」の盆栽、「蟹」の添配で夜の浜辺をイメージさせます。床の間がない場合に屏風などで空間を作る「席飾り」と呼ばれるものもあります。

棚飾り

棚飾りは小さめの盆栽の展示に使われる方法です。棚を山に見立て上段に真柏、下段に里を思わせる雑木を飾り、草物や石、添配などの小物を飾ります。

今の暮らしにあわせた盆栽と飾り方

現代の住宅では床の間がなくなり、盆栽を置いて周りの空間までを想像して楽しむような遊び方ができなくなりました。そのかわりに小さな木に草花を寄せて植え、苔や砂、小物をあしらってインテリアコーディネートする飾り方が人気です。床飾りで使った添えの草と添配した小物が一つの鉢にレイアウトされ、いろいろな景色を想像させるでしょう。

盆栽イベント

近年、大きな盆栽展示会や即売会で人気なのは、手入れをしていない素材の木を盆栽作家が短時間で見栄えのする盆栽に仕立てるイベントです。自然樹形でぼさぼさの大きな木が作家の手にかかって盆栽に仕立てられていく様子は、樹木を使った彫刻のようで迫力があります。

まとめ

Photo by Alexandre H. Sato

盆栽は植物を愛する日本人が育ててきた樹木を使った遊びです。長い歴史のなかで文化となり、名木は受け継がれてきた芸術品です。盆栽園や盆栽展は気軽に見学できるため、機会があれば見に行ってみましょう。愛好家の気持ちがわかってくるかもしれません。

green baggage
ライター

green baggage

マンションのベランダでミニ盆栽を20数年育てています。日本の春夏秋冬のイメージが地球温暖化で変わってきていると実感しています。そんな状況を乗り越え一緒に年月を過ごしてきた盆栽たちは人生の伴走者と思えます!

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