世界の珍しい果物35選!⑯~⑳
⑯ニッパヤシ
名前 | ニッパヤシ |
別名 | ウォーターココナッツ、パームマングローブ |
科名・属名 | ヤシ科ニッパヤシ属 |
原産地 | 東南アジア、オーストラリア |
ニッパヤシは東南アジアやオーストラリア原産の南国果実です。果実の大きさは約30cmで、平たいたまご型の果実が集まってひとかたまりになる、変わったつくりをしています。果実は殻のようなかたい皮でおおわれているので、果肉を取り出すには包丁などが必要です。果肉は半透明でナタデココに似た歯ごたえがあり、あまり味はないので、砂糖水につけてから食べるのが一般的です。
ニッパヤシは日本で特別天然記念物に指定されているトロピカルな果物ですが、絶滅の危機に瀕しています。そのため入手方法としては、ベトナムのカンヨー県など東南アジアの生産地の露店を探してみるのがよいでしょう。
⑰ノニ
名前 | ノニ |
別名 | ヤエヤマアオキ、インディアン・マルベリー |
科名・属名 | アカネ科ヤエヤマアオキ属 |
原産地 | 東南アジア、オセアニア地方 |
ノニは、大きいと10cmを超えることもある、東南アジアやオセアニア地方原産の果物です。緑色の果皮が熟すにつれて黄色に変化し、白色になって果実が落ちたら完熟です。また熟すと発酵によって独特のにおいを発します。栄養価が高く「奇跡の果実」ともいわれ、ジュースや医薬品、染色などにも利用されています。
日本ではノニのジュースやお茶、サプリメントなどを入手できます。また、沖縄にはノニが自生しています。インドネシアのようなトロピカルな環境で育つと、1年を通して果実を収穫できます。
⑱パインベリー
名前 | パインベリー |
英名 | Pineberry |
科名・属名 | バラ科イチゴ属 |
原産地 | 南米 |
パインベリーはイチゴの品種のひとつです。絶滅寸前でしたが、アメリカとチリのイチゴの交配に成功し、現在はヨーロッパで特に人気を集めています。大きさは15~23mmと、一般的なイチゴのサイズより小さめです。果実が熟すと、種だけ赤くて真っ白いイチゴになります。味がパイナップルに似ているのもパインベリーの特徴です。白いイチゴは日本にも存在しますが、なかでもパインベリーはまだまだレアな品種です。
パインベリーの果実は希少で高価なため、なかなか入手しにくいかもしれません。しかし苗は日本でも通販で購入できるので、栽培に挑戦するのもいいでしょう。しっかり手入れをすると長く収穫期を楽しめますよ。
⑲ハミウリ
名前 | ハミウリ |
別名 | ハミグワ、シルクメロン、ハルボゼ |
科名・属名 | ウリ科キュウリ属 |
原産地 | ウイグル自治区 |
ハミウリは、大きさも形もラグビーボールくらいです。オレンジ色の果肉は水分が多く、食感は梨のようにサクサクしています。しっかりした甘みと高い栄養価で、中国でも高い人気を誇っています。
ハミウリは、輸入果物として日本にも入ってきています。国内でも栽培されているので、専門店などで見かけることもあるかもしれません。また、種子や苗も入手できるので、栽培場所が用意できる場合は自分で育てて収穫するのもいいですね。
⑳ハラフルーツ
名前 | ハラフルーツ |
別名 | パンダナス |
科名・属名 | タコノキ科タコノキ属 |
原産地 | ハワイ |
ハラフルーツは、南国フルーツらしいインパクトある見た目が印象的な果物です。球形で、大きいと20cmほどになります。くさびのような形をした果実が、中心の白い球から放射状についています。果実の色は、熟すにつれて緑色からオレンジ色に変わっていきます。味はパイナップルに似た甘みがあります。
ハラフルーツは、日本ではまだ入手が難しいトロピカルな果物です。環太平洋の熱帯地域に行ったときはぜひ探して食べてみましょう。
ボタニ子
次のページでは、パルミラフルーツからフィンガーライムまでの5種類の果物をご紹介します。