①葉が黄色や茶色に枯れてきたら
葉が密生してくると、日が当たらずに黄色くなることがあります。葉の寿命だと思って、根元からねじり取りましょう。株全体が黄色く枯れてくる場合は、日光が足りない・温度が高い・肥料が足りないことが考えられます。葉が茶色く枯れるのは、寒さです。枯れて変色した葉が緑に復活することはないので、置き場所を変えて様子をみましょう。
②シクラメンがクタっと広がる
株全体がくたっと広がる場合はまず水切れを確認し、用土が乾いていたらたっぷりと水やりして明るい日陰に置きます。用土が湿っているようなら、温度や湿度が高く株が蒸れている証拠です。風通しのよい場所に避難させてください。半日ほどでシャキッと復活します。葉っぱや球根に直接水をかけず、受け皿に水を溜めないようにしましょう。
③カビが発生したら
カビが発生する原因は、花がらや葉がら摘みの時に株元に茎が残っていることです。球根が柔らかくなっていなければ復活できます。カビの生えたところを取り除き、殺菌剤をスプレーしましょう。底面給水や二重底のプラ鉢を、鉢カバーに入れっぱなしにするのも蒸れる原因です。特に水やり後は、風通しのよい場所に置きましょう。
シクラメンのおしゃれな楽しみ方
シクラメンのある暮らしをおしゃれに楽しんでいる様子を、ご紹介します。品種が増えて植え方もいろいろですね。
①シクラメンの寄せ植え
かわいいガーデンシクラメンは、寄せ植えの花材にぴったりです。ビオラやハボタン、コニファーやへデラやアジュガなど、カラーリーフとも相性よく寄せ植えできます。シクラメンはまとまりがよく、株の乱れが少ないので寄せ植えにしても長く花が楽しめます。
②シクラメンの苔玉
まとまりのよいシクラメンは、ハイゴケなどで包むようにまとめた苔玉仕立ても楽しめます。水やりは球根より下を水に浸ける浸水です。10日に一度、薄めに溶いた液体肥料に浸けると、花上がりがよくなります。
③原種シクラメンを楽しむ
より個性的なシクラメンがSNSでも注目となり、特にコウムやヘデリフォリウムなどの品種は、育てやすく人気があります。原種シクラメンは寒さに強く小さな花もかわいいですが、葉の色や模様にさまざまな個性が現れるのが特徴です。小さな鉢で盆栽のように仕立てたり、地植えで群生させたりしても見応えがあります。
原種シクラメンの植え方
原種シクラメンの植え方をご紹介します。まず植え付けですが、暖地では鉢植えで寒冷地では庭植え(地植え)で、落葉広葉樹や果樹の株元が最適です。用土は水はけのよい、山野草の土を使います。原種シクラメンの鉢植えは、2年に1度の植え替えがおすすめです。
まとめ
シクラメンの上手な育て方を、詳しく解説しました。日頃のお手入れや温度の管理に気をつければ、長く咲き続けて花の少ない時期にお部屋を華やかにしてくれます。球根の寿命は以外に長いものなので、葉が枯れてからも大切に夏越しさせて、次のシーズンを迎えたいですね。
5月すぎに葉が黄色くなるのは、枯れているのではなく休眠時期だからですね。