育て方⑥肥料
肥料は5月〜10月の育成期にかけて緩効性の化成肥料や液肥を与えましょう。また、植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでも構いません。7月〜8月の暑さの厳しいときには肥料を与えるのは避けてください。肥料を与えすぎると根腐れを起こしたり花付きが悪くなったりします。
育て方⑦切り戻し剪定
切り戻し剪定を8月に行うのがポイントです。夏咲きの場合は一度開花が終わる頃なので、この時期に切り戻し剪定をすると花付きがよくなり、秋まで長く開花させられる利点があります。冬咲きの場合は、株元から15cmほどの部分で切り戻すとコンパクトできれいな形を保てるのでおすすめです。
「花茎切り」をしてうどんこ病を予防しましょう
8月の剪定だけでなく、5月〜11月の開花が終わったときにその都度「花茎切り」を行い、咲き終わった部分の茎や花がらを残さないようにしましょう。咲き終わった部分をそのまま放っておくと、風通しが悪くなったりカビが発生したりして、うどんこ病という病気にかかりやすくなります。そのため花後の管理をしっかりと行い、うどんこ病を予防するのがポイントです。
チョコレートコスモスの管理のコツ
- 日当たりのよい場所で育てる
- 水はけのよい酸性の用土を使用する
- 鉢植えの場合は毎年植え替えをする
- 水の与えすぎに注意する
- 夏場を避けて育成期に緩効性肥料や液肥を与える
- 8月に切り戻し剪定を行う
チョコレートコスモスの増やし方
「挿し木」「株分け」「分球」の3つの増やし方があります。初心者でも簡単に行えるのは挿し木と株分けで、分球は少しコツがいるので上級者向けの増やし方です。そんなチョコレートコスモスの増やし方に適した時期や方法を詳しくご紹介します。
増やし方①挿し木
挿し木は5月〜8月に行いましょう。健康な茎の先端から2節の部分で切り取り、鹿沼土や赤玉土などの挿し木用の用土に挿してたっぷりと水を与えて育てます。明るくて日当たりのよい場所に置き、発根するまで水を切らさないようにしてください。
増やし方②株分け
株分けは4月〜5月が適しています。植え付けや植え替えのときに、同時に株分けを行っても構いません。根を傷つけないように株ごと優しく掘り起こしてから、手で根をほぐして自然に分かれる部分で株分けしましょう。新しい用土に植え付けて根付くまで、明るい場所で管理し、たっぷりと水を与えて育てます。
増やし方③分球
分球は切り口から腐敗してしまったり病気に感染したりする確率が高く、初心者には難しいといわれています。適期は4月で球根を掘り起こしてから新しく出ている芽を2つ〜3つに切り分けてください。きちんと消毒したナイフを使用して、少し成長して伸び始めている芽を選んで切り分けるのがポイントです。
まとめ
チョコレートコスモスの特徴や育て方、増やし方や管理のコツなどをご紹介しました。チョコレートがコーティングされているような面白い見た目や、甘くてほろ苦い独特な香りが楽しめる植物です。開花時期も長く、多年草のため上手に冬越しさせれば毎年開花してくれる魅力もあります。そんな素敵なチョコレートコスモスをぜひ育ててみてくださいね。