動物の名前が入る植物<スズメ>3選
スズメは、鳥の仲間で小さい鳥です。あらゆるところで見られ、なじみ深い鳥といえるでしょう。スズメの名前は、植物の世界では「小さい」という意味で使われることが多く、「大きい」という意味で使われるカラスと対になっているものもあります。
①スズメノカタビラ
学名 | Poa annua |
分類 | イネ科イチゴツナギ属 |
名前 | 雀の帷子(スズメノカタビラ) |
分布 | 道端 |
花期 | 4月~10月 |
スズメノカタビラは、どこにでも見られるイネ科の野草です。小型で全体が黄緑色、季節問わず小さい穂を花序につける特徴があります。生えるときは、群生して生えることが多いです。花言葉は「わたしを踏まないで」です。
名前の由来
スズメノカタビラの名前の由来は、実はよくわかっていません。しかし、1つの説があります。小穂に着物の合わせ目に似たところがあり、それがスズメサイズの着物(帷子)に見えたことから「雀の帷子」と呼ばれるようになったという説です。
②スズメノテッポウ
学名 | Alopecurus aequalis |
分類 | イネ科イチゴツナギ属 |
名前 | 雀の鉄砲(スズメノテッポウ) |
分布 | 水田 |
花期 | 4月~6月 |
スズメノテポウは、細くて真っすぐな穂を伸ばす小型の野草です。水田に生えることが多く、身近な野草として知られています。花期にはまっすぐ伸びた穂から、黄色でよく目立つやくが出てきます。花言葉は「遊戯」です。
名前の由来
真っすぐ伸びた穂を、鉄砲に見立てて「鉄砲」という名前が付けられました。雀は小さいという意味を持つことから、「小さい鉄砲=雀の鉄砲」となったといわれています。
③スズメノエンドウ
学名 | Vicia hirsuta |
分類 | マメ科ソラマメ属 |
名前 | 雀野豌豆(スズメノエンドウ) |
分布 | 道端、空き地 |
花期 | 4月~6月 |
スズメノエンドウは、白い花を咲かせるマメ科の植物です。姿はカラスノエンドウに似ていますが、カラスノエンドウよりも小さい野草です。道端などで、見られる身近な野草でもあります。花言葉は「望みは大きい」です。
名前の由来
スズメノエンドウは、カラスノエンドウによく似ています。違いは大きさと花の色です。カラスノエンドウよりも小型ということから「スズメノエンドウ」の名前が付けられたといわれています。
動物の名前が入る植物<その他の鳥>2選
植物に使われる鳥の名前は、カラスやスズメだけではありません。一部ですが、カラスやスズメ以外の名前が使われているものを紹介します。
①ヒヨドリジョウゴ
学名 | Solanum lyratum |
分類 | ナス科ナス属 |
名前 | 鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ) |
分布 | 山野 |
花期 | 8月~9月 |
ヒヨドリジョウゴの特徴は、赤い果実と全体に柔らかい毛を持つところです。ジャガイモやトマトと同じ仲間で、それらの花に似ている白い花を咲かせます。また、ヒヨドリジョウゴはジャガイモにも含まれているソラニンを含んでいるため食べられません。花言葉は「延期・期待」です。
名前の由来
ヒヨドリジョウゴの名前は、果実が由来します。赤く、まれに黄色く熟す果実をヒヨドリが好んで食べるといわれているからです。しかし、実際にはそこまで好んではなく、残っていることも多いです。
②ムラサキサギゴケ
学名 | Mazus miquelii |
分類 | ハエドクソウ科サギゴケ属 |
名前 | 紫鷺苔(ムラサキサギゴケ) |
分布 | あぜ道、日当たりのいい場所 |
花期 | 4月~5月 |
ムラサキサギゴケは、匍匐する小型の野草です。花の色は名前のとおり紫色ですが、まれに白色もあります。白花のものは、サギゴケと呼ばれることも多いです。匍匐して生える特徴があるため、群生して生えています。花言葉は「あなたを待っています」です。
名前の由来
ムラサキサギゴケは、花の形が鳥の鷺に似ていることからつけられました。紫色の花を咲かせることでムラサキ、苔のように地面にへばりつき、横に茎を伸ばすことから「紫鷺苔」という名前がつけられました。