②植え付け
高い温度と乾燥に強いミルクブッシュですが、植え付けの時期は気温が上がり始める5月~6月です。もちろん7月以降でも植え付けはOKですが、この場合は猛暑日や気温が最も高くなる時間帯を避けるようにします。なお植え付けのポイントは、鉢植えの場合と地植えの場合で異なります。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は、植え付けた後の置き場に注意します。日当たりのよい場所の方が大きく太い株に成長しますが、直射日光があたると葉焼けします。なおミルクブッシュは耐陰性もあるので、植え付け後に室内で栽培してもOKです。
地植えの場合
地植えの場合は、直射日光のあたらない場所に植え付けをするのがポイントです。日当たりのよい場所でも直射日光があたらなければ問題ありませんが、日差しを遮る遮光ネットなどを利用したほうがよいでしょう。
③水やり
気温が低くなると休眠期に入るため、水やりはミルクブッシュの育て方でも重要なポイントです。水やりのタイミングは気温が高い時期と休眠に入った冬の時期で異なりますし、水やりのコツもそれぞれの時期で異なります。
気温が高い時期の水やり
熱帯地域が主な産地なので、日本で栽培する場合も生育期は春~秋です。この時期には多肉質の枝に水分をたっぷりと蓄えて成長するため、水やりも手入れで重要になります。なお水やりのタイミングは「乾燥したらたっぷりと」「夕方から夜にかけて水やり」が基本です。
休眠時期の水やり
耐寒性が低い植物なので、気温が下がると休眠します。この時期には成長スピードも鈍くなるので、水やりの回数を減らしてください。なお耐寒性は低いですが、乾燥状態が続くと樹液の濃度があがり耐寒性がアップします。そのため冬の適度な乾燥は耐寒性のアップに効果的です。
④肥料
通気性のよい土であれば成長する植物なので、植え付けの用土に肥料をブレンドするのがポイントです。植え付け後の肥料は生育時期に与えますが、2ヵ月ごとを目安に与えるとよいでしょう。なお気温が高くなると夏バテするので、活用剤を与えると夏バテ防止に効果的です。
肥料の種類
肥料の種類は固形肥料・液体肥料のどちらでもOKです。固形肥料の場合は効果が長く続くので2か月ごとを目安にすればよいですが、液体肥料の場合は水で薄めて使う方がミルクブッシュにストレスがかかりません。なお液体肥料は2週間ごとが目安です。
ミルクブッシュの手入れ
基本どおりに植え付けまで終えたら、あとは毎日の手入れをきちんとすると大きく成長します。ただし初心者でも栽培できる観葉植物とはいえ、ミルクブッシュの手入れにはコツがあります。そこで大きく成長させるための手入れのコツをポイントごとに解説します。
①剪定
原種になると樹丈が10mに達するので、定期的な剪定作業は育て方の基本です。なお枝の広がり具合を楽しむのが魅力の植物なので、インテリアとして栽培する場合は、ボリュームやバランスを調整するためにも剪定を行います。
剪定の注意点
剪定する際には、必ず手袋を着用してください。剪定をすると名前の由来にもなっている白い乳液が出て、肌に直接触れるとかぶれや皮膚炎をおこします。なお皮膚が弱い人は使い捨てのゴム手袋の上から軍手をつけると、軍手に乳液がついても肌に触れることがなく安心です。
ボタ爺
次ページからは冬越しについて紹介するぞ!