オリーブの木の育て方
それでは、オリーブの植え方や手入れ方法など育て方のポイントを見ていきましょう。初心者にも育てやすい植物ですが、栽培に失敗してしまうことも少なくありません。失敗しないための冬越しの方法や、室内で栽培管理する場合の参考にもしてみてください。
栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け、植え替え | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ● | ● | ||||||||
収穫 | ● | ● |
育て方①栽培環境
オリーブは、日当たりのよい環境を好みます。庭木として育てる場合は、1日を通してよく日が当たるところを選びましょう。風通しがよい場所も、栽培に適しています。観葉植物として屋内で育てる場合や鉢植えを冬越しさせる場合は、明るい窓際がおすすめですよ。
ボタ爺
育て方②土
オリーブの苗木の植え方としてまず、苗木を植え付ける2週間前に苦土石灰をまいてアルカリ性になるように土の酸度を調節してください。植え付けの前に土を用意しておくとよいでしょう。地植えには赤玉土と腐葉土を7:3あわせたものがおすすめです。鉢植えの場合は、配合の失敗がないオリーブ用の培養土が便利ですよ。
育て方③植え方
庭木として地植えするときの植え方は、苗木より一回り大きめの穴を掘ります。根鉢がすっぽり穴に入るくらいが、植え方のポイントです。上から土をかぶせたら、苗のまわりを軽く手で押さえましょう。なるべく、根鉢を崩さないように気をつけるのが、失敗しない植え方です。
植木鉢への植え方
植木鉢への植え方は、鉢の半分程度土を入れてから苗を入れて、さらに土を加えます。風通しや、水持ちと水はけがよいことが大切なので、素焼きの植木鉢がおすすめです。
育て方③水やり
オリーブは乾燥に強いため、頻繁な水やりは必要ありません。しかし植え付けてから2~3週間ほどは、根を定着させるためにも毎日水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾燥してから水やりをしましょう。
失敗しない水やり方法
乾燥に強いオリーブですが、夏場は水切れを起こしやすいので朝と夕に水やりをするとよいでしょう。冬場は1週間に1回程度にして、乾燥気味に管理して冬越しします。また、花期に水が足りないと結実に影響してきますので、注意してください。
育て方④肥料
オリーブの地植えは肥料がなくても育ちますが、2月と10月頃に施すと成長速度を促す効果が期待できます。鉢植えには、6月にも施してあげるとよいですよ。また、植え付けの際にも元肥として肥料を施すのもよいですね。
ボタニ子
1回で使う肥料の量ってどれくらいなのかな?肥料で失敗したくないなあ
袋に記載がある場合は、書かれている量を守りましょう。書かれていない場合は、女性の手のひらに納まる量を目安にするとよいですよ。
育て方⑤収穫
オリーブの実の収穫は、10月頃からはじまります。実が黒くなってきた頃を目安にするとよいでしょう。実の収穫が目的の場合は、結実の確率を高めるためにも2本以上植えるのがおすすめです。場合によっては、人工授粉を試みるのもよいですね。
育て方⑥病気と害虫対策
オリーブがかかりやすい病気に、たんそ病があります。この病気はカビが原因とされ、梅雨時期に発症しやすい病気です。枝の先が枯れはじめたらこの病気を疑い、枝を切り落としてください。病気が広がる恐れがあるので、早めに対処し、切り口に薬を塗布しましょう。
オリーブは虫がつきやすい
オリーブには、カミキリムシやコガネムシの幼虫がつきやすいです。これらの害虫は、木の内部に住み着き、あらゆるところを食べてしまいます。とくにコガネムシは、土の中で冬越しする性質があるので注意してください。鉢植えの場合も屋外で育てているならば、害虫の被害にあうので、よく観察して殺虫剤で対処しましょう。
室内栽培でも注意!
室内で栽培していても、病気や害虫被害に遭うリスクがあります。水が多すぎないか、乾燥しすぎていないかなど定期的にチェックしましょう。乾燥しすぎているとハダニが発生しやすくなるので、とくに冬越するときは葉水を取り入れるのがおすすめです。
上記のほかにも被害に遭いやすい害虫に、「アナアキゾウムシ」がいます。対処法は、こちらをチェックしてみてください。
続いて、管理方法やオリーブの木の楽しみ方を紹介します。
屋外で冬越しする場合は、霜や雪にあたらない工夫をするとよいよ。