ファイトケミカルの意味
健康によいとされるファイトケミカルの歴史は古く、古代のギリシャでは植物由来の薬として用いられていたといわれています。それでは、スープの名前の由来ともなったファイトケミカルについて、少しだけ見てみましょう。
名前の由来
スープのネーミングに使われている、「ファイトケミカル」の意味をご紹介しましょう。ファイトケミカルとは、ギリシャ語と英語を組み合わせたものです。「ファイト」はギリシャ語で植物という意味があり、「ケミカル」は英語で化学成分という意味があります。これを日本語で表すと「植物性の化学物質」という意味になります。
どんな成分がある?
ファイトケミカルは、野菜や果物に含まれる色や味成分だといわれています。ブルーベリーや、緑茶に含まれるポリフェノールなどが当てはまります。それでは、野菜や果物に含まれるとされるファイトケミカルを見てみましょう。
有機硫黄化合物
有機硫黄化合物は含硫化合物とも呼ばれる成分で、血流の改善や肝臓の働きを助ける解毒作用があるといわれています。キャベツや玉ネギに含まれるシステインスルホキシドのほか、トウガラシやワサビなどの辛味成分が有機硫黄化合物に分類されます。
ポリフェノール
ポリフェノールには抗酸化作用が含まれています。ポリフェノールを含む仲間には緑茶に含まれるカテキンやブルーベリーに含まれるアントシアニン、コーヒーに含まれるクロロゲン酸がこれに分類されます。抗酸化成分は、生活習慣病の予防に効果が期待できます。
カロチノイド
カロチノイドには抗酸化作用のほか、眼病予防に効果があるといわれています。ニンジンに含まれるβカロチンや、トマトに含まれるリコピンなどがカロチノイドに分類されます。これらは加熱調理しても成分が壊れにくく、油と摂取することでより効果が期待できます。
ファイトケミカルは新たな栄養素
人間が生きていくうえで、ビタミンや炭水化物などは欠かせない栄養素です。これらは五大栄養素と呼ばれています。ファイトケミカルは第七の栄養素とも呼ばれており、五大栄養素の働きを助けて免疫力を高める効果が期待されます。絶対に摂取しなければならない栄養素ではないのですが、免疫力が高まるとなれば、積極的に摂取したいところですね。
まとめ
ファイトケミカルスープは赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代が安心して食べられるスープです。家庭菜園で収穫した野菜を使うと、また違った味わいが楽しめますね。作り方は簡単ですので、ぜひ挑戦してみてください。美味しく食べて、健康な体作りを目指しましょう。
ファイトケミカルはキノコ類にも含まれているよ。いろいろな野菜をバランスよく食べよう!