ニッコウキスゲの育て方
ニッコウキスゲは、風通しと日当たりのよい場所を好みます。朝晩が涼しく、日中は日が当たる高原のような環境を整えれば家庭でも育てられます。草丈が40~80cmと高くなるため、鉢植えにするよりも庭植えがおすすめです。一日花のため、夕方に花がらを摘みましょう。
育て方①栽培環境
ニッコウキスゲを家庭で育てる際は、環境が大切です。特に夏でも朝晩が涼しい場所のほうが、高原の環境に近く育てやすいです。日当たりがよく、風通しがよい場所に植えましょう。午後は日陰になる場所がおすすめです。耐寒性がありますが、冬は北風にあたらないように風よけをしましょう。
育て方②植え付け・用土
苗は3~4月または10~11月に土を深く掘って植え付けます。庭植えの場合は、苗と苗の間隔も40cmほど空けましょう。鉢植えにする場合は、二回り大きな鉢に植え付けます。用土は水はけがよく、肥沃な土が適しています。赤玉土4:軽石砂4:パーク堆肥や腐葉土2くらいの配合がおすすめです。肥沃な用土で株をしっかり大きく育てた方が花つきがよくなります。
育て方③水やり・肥料
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり行います。湿気を好むため、乾燥させないように葉が枯れる休眠期も水やりを続けましょう。また元肥として有機質肥料を用土に混ぜて植え付けます。植え付けた後は数年間は植えっぱなしにするため堆肥や腐葉土の有機質が重要になります。春と秋には緩効性化成肥料を株元に置き肥しましょう。
育て方④増やし方
ニッコウキスゲは、種をまいても花が咲くまで約7年もかかってしまうため、根気よく育てる必要があります。種まきよりも株分けで増やしましょう。株が大きくなり混み合っていると花つきが悪くなります。3~4月または10~11月に少し芽とつけて株分けをします。
まとめ
ニッコウキスゲは夏の高原を黄色の花で染める高山植物です。群生している名所を訪ねてみるのもいいですね。家庭で育てる場合は、日中は日当たりをよくし朝晩を涼しくすることがポイントです。鮮やかな花色と濃い緑の葉が、暑さに疲れた体を癒してくれるでしょう。