セイヨウオトギリソウの育て方【地植え編】
セイヨウオトギリソウは根を横に広げて伸ばす性質を持っているため、地植えにする場合は「ほかの植物と栽培区域をわけること」が育て方のポイントです。なお耐寒性もあり生命力も強い植物なので、育て方の基本さえ理解しておけば初心者でも地植えで栽培できます。
①用土
セイヨウオトギリソウは、用土にこだわらなくても成長にあまり影響はありません。ところが水切れをおこしやすいのに水はけが悪いと病気にかかりやすいため、水持ちのよい用土と通気性のある用土をミックスさせるのがポイントです。ちなみに腐葉土と赤玉土に肥料を加える方法なら、初心者でも簡単に用土が作れます。
②肥料
セイヨウオトギリソウは酸性の土が苦手なので、肥料にも酸性成分が少ない肥料を選んでください。また用土に加える肥料には、窒素分を多く含む肥料を選びましょう。なお根を大きく伸ばして株を成長させる植物なので、即効性肥料ではなく緩効性肥料を選ぶのがポイントです。
③枠植え
横に根を広げて成長するセイヨウオトギリソウなので、地植えにする場合は地中に枠を埋めて栽培区域を限定させる「枠植え」をします。ただし本格的な枠植えとなると作業が大変なので、初心者は大きめの植木鉢を枠の代わりにして埋める方法がおすすめです。
④種まき
セイヨウオトギリソウの種まきは、春と秋の2回できます。耐寒性もあるので比較的暖かい地域なら9月~10月の秋まきでもOKですが、積雪もある地域では3月~4月の春まきがおすすめです。なお横に広がって成長するので、間隔をあけて種まきをするようにしましょう。
苗の植え付けの場合
種まきではなく苗を植え付けする場合は、栽培ポットから取り出す際に根鉢が崩れないようにするのがポイントです。また根が横に伸びるので、2苗以上植え付けする場合は苗同士の間隔をあけるようにします。なお植え付け後しばらくは、土が乾燥しないように水やりで調整してください。
⑤水やり
セイヨウオトギリソウは広く伸びた根から大量に水を吸い上げるので、水切れを起こさないようにするのが水やりのポイントです。基本的に土の表面が乾いたタイミングで水やりを行いますが、常に土が湿った状態の土は病気の発生原因になりやすいので注意してください。