食用菊の栽培④増やし方
食用菊は連作障害がなく、株分けでも増やせます。しかし、古い株を新しい株に更新できる挿し芽のほうが、食用菊の増やし方としてはおすすめです。新しい株のほうが、病気にもかかりにくく多くの食用菊を収穫できます。
株分け
食用菊の株分けは、春の植え替え時にしましょう。枯れた茎は切り除き、根や芽の状態を見ながら大きすぎる株を分けます。分けた株は小さくても、根が付いていればしっかり育ちます。また、株分けした食用菊は挿し芽と比べて大きく成長するため、7月ごろに切り戻して背丈を調整しましょう。
挿し芽
挿し芽には、食用菊を摘心したあとに出る脇芽を使用しましょう。本葉を5~6枚つけた脇芽を、7~8cmの長さで株から切り取ります。先端部と本葉2~3枚を残して、他の葉は取り除きます。できた挿し芽は、用土に挿す前に2~3時間ほど水を吸わせましょう。
挿し芽の植えつけ方
挿し芽を植えつける用土は、ほかの植物にも利用する挿し木用の用土でかまいません。あらかじめ用土に水を与えたあと挿し芽を挿す穴を開けておき、挿し芽を植えつけます。直射日光を避け、半日陰の場所で育てます。用土が乾かないように水やりをしましょう。
食用菊の食べ方
食用菊は、用途の多い食材です。花全体を刺身のつけあわせに、茹でておひたしや和えものにするのはよく知られています。そのほか、生の花びらをサラダに混ぜたり、がくをつけたまま天ぷらにしたりするなどの用途もあります。いつもの料理にプラスすると、食卓に華やかさが添えられるでしょう。食用菊には、色や花の大きさが違う品種がいくつかありますが、品種の違いによる味や歯触りの違いを楽しめます。
まとめ
食用菊は、高級食材としてさまざまな料理に使われています。鉢やプランターなどでも栽培できるため、家庭でも新鮮な花を食べられます。病気にも強く育てやすい植物で、栽培に手はかかりません。摘心と定期的な植え替えを定期的にすると、多くの花を咲かせてくれます。食用菊は、見るだけでなく食べる楽しみもあります。記事を参考にぜひ育ててくださいね。
出典:写真AC