ヒナソウの育て方!剪定や植え替えなど管理のポイントを徹底解説

ヒナソウの育て方!剪定や植え替えなど管理のポイントを徹底解説

ヒナソウは、春に小さな花を株一杯に咲かせる可憐な山野草です。見ためは小さくて儚げな印象ですが、とても丈夫で育て方がやさしいのが魅力です。ヒナソウの育て方や剪定、植え替えなどについて管理のポイントをわかりやすくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒナソウとは
  2. 2.ヒナソウの特徴
  3. 3.ヒナソウの育て方
  4. 4.ヒナソウの詳しい育て方
  5. 5.ヒナソウのおすすめの植え方
  6. 6.ヒナソウを育ててみよう

ヒナソウとは

出典:写真AC

ヒナソウは、春に白や水色の小さなかわいらしい花を咲かせる山野草です。見ための繊細な雰囲気とは違い、とても丈夫な性質なので初心者が育てる山野草としてもおすすめです。北アメリカに自生しており、日本には明治~昭和にかけて観賞用の花として入ってきました。その後、日本の帰化植物になっています。

ボタニ子

ボタニ子

ヒナソウは繊細な花姿から、日本の花のような雰囲気があるけど、もとは北アメリカの花なんだね!

基本情報

学名 Houstonia caerulea
科名 アカネ科
属名 ヒナソウ属
別名 トキワナズナ
形態 常緑多年草
原産地 北アメリカ
開花期 3~5月
草丈 5~10cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通

花言葉

Photo by Takashi(aes256)

ヒナソウの花言葉は「会える幸せ」「おとぎの国の夢」「甘い思い出」「寛大な愛」です。春になれば小さなかわいい花に「会える幸せ」があり、開花した姿はまるで「おとぎの国の夢」の世界のようですね。放射状に十字形で咲く花姿は、十字架のように見えるため「寛大な愛」がつけられたとされています。

ボタニ子

ボタニ子

ロマンチックな世界観だな~。「おとぎの国の夢」は小さなヒナソウならではの花言葉だね!

ヒナソウの特徴

特徴①花

Photo by chipmunk_1

ヒナソウは3~5月の時期に、白や薄紫、水色をした花を咲かせます。花は直径が5mm~1cmほどと小さく、一株に密集して咲くのが特徴です。花びらは4枚ついており、十字の形をしています。花の中央は黄色く、小さいながらも鮮やかです。花姿がとても愛らしく、盆栽や鉢植え、庭植えなどで楽しめるため、初心者から園芸愛好家まで幅広く人気があります。

ボタ爺

ボタ爺

花付きがよいから、初心者でも楽しめるぞ。

ボタニ子

ボタニ子

花姿が鳥のヒナが口を開けてエサを求めるように見えるから、「ヒナソウ」と名付けられたっていう説もあるんだよ!

特徴②成長

ヒナソウは地下で地上の近くに匍匐枝を伸ばしながら、横に広がるように成長します。常緑性のため、グランドカバーにも適しています。グランドカバーとして庭植えすれば、開花時期は花のカーペットが広がっているかのような、美しい庭を楽しめます。また花や葉が小さいため、ほかの種類のグランドカバーと組み合わせると、より変化のある庭になるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

ヒナソウの特徴を理解したうえで庭植えすれば、素敵なガーデンになりそう!

ヒナソウの育て方

Photo by zyunaita

ヒナソウは耐寒性が強く戸外で冬越しができる丈夫な山野草です。しかし、高温多湿を嫌うため、置き場所や水やりに気をつけることが上手な管理のポイントです。ヒナソウの性質を踏まえて管理ができれば、初心者でも育てやすいでしょう。

育て方①環境

鉢植え

ヒナソウは日当たりと風通しのよい場所で育てます。半日陰でも育てられますが、少なくとも半日はしっかりと日が当たる場所に置きましょう。直射日光にもある程度耐える丈夫な性質です。夏は用土が乾燥しやすいため、明るい日陰に移動させておくと安心です。草丈が短く、葉が密集していて蒸れやすいため、風通しには注意します。

ボタニ子

ボタニ子

小さな山野草だけど、日当たりが好きなんだ!丈夫な性質だってことがわかるね。

ボタ爺

ボタ爺

盆栽として育てるなら、とにかく日なたで育てるとよいぞ。

庭植え

ヒナソウは庭植えでも育てられます。庭植えは真夏に用土が乾ききらないような、なるべく涼しい場所に植えてください。日が当たりすぎるようなら、遮光をしましょう。植え付けは、鉢植えと同じ用土を使用します。水はけのよい場所に植え付けてください。

ヒナソウの管理ポイント①環境

  • 日当たりがよく、風通しのよい環境で管理する
  • 夏は乾燥しやすいため、半日陰の場所に移動させる
  • 葉が密生しているため、夏の蒸れに注意する
  • 庭植えは水はけがよく、乾燥しすぎない場所に植え付ける

育て方②用土

出典:写真AC

ヒナソウは蒸れに弱いため、水はけがよく保水性がある用土を好みます。赤玉土小粒・鹿沼土小粒・軽石小粒を等量にブレンドした用土がおすすめです。乾燥が気になるようであれば、軽石の割合を多めにします。市販の草花用の培養土でも育ちますが、上記の割合のようなブレンドした用土の方が、初心者でも上手に育てられるでしょう。

ヒナソウの管理ポイント②用土

  • 水はけがよく、保水性がある用土を好む
  • 赤玉土・鹿沼土・軽石を等量にブレンドした用土がおすすめ

育て方③水やり

Photo bystux

水やりの管理ポイントは「水切れさせない」ことです。ヒナソウは地上近くに根を浅く張るため、水分が蒸発し乾燥しやすいという特徴があります。鉢植えの場合は、用土の表面が乾き始めたら水を与えてください。庭植えの場合は、降雨のみでかまいません。乾燥しやすい夏は、晴天が2~3日ほど続くようであれば水を与えましょう。冬も水切れには注意します。

用土が完全に乾ききる前に、水を与えましょう。

ボタ爺

ボタ爺

乾燥対策だからといって、水を与えすぎると蒸れるから十分気をつけよう。

ヒナソウの管理ポイント③水やり

  • 根を浅く張り乾燥しやすいため、水切れに注意する
  • 鉢植えは表面が乾き始めたら水を与え、庭植えは降雨のみでOK
  • 冬は水やりを控えるが、水切れはさせないようにする

育て方④肥料

Photo byJing

肥料は、4~9月の時期に液体肥料を与えてください。1500~2000倍に薄めたものを、月に1~2回与えます。または、春と秋に緩効性肥料を与えましょう。肥料は与えすぎないことが、管理のポイントです。ヒナソウは肥料が足りずに枯れることはありません。肥料を多く与えすぎると、夏の時期に腐ったり枯れたりする原因になります。

ボタニ子

ボタニ子

盆栽の場合は、植え付けのときに元肥を混ぜておくだけでOK!花後~夏まで液体肥料を与えてもいいよ。

ヒナソウの管理ポイント④肥料

  • 4~9月の時期に液体肥料を月に1~2回与える
  • 春と秋に緩効性肥料を与える(この場合液体肥料は与えなくてOK)
  • 肥料不足で枯れることはないので、与えすぎない

育て方⑤病害虫

ヒナソウは特にかかりやすい病気や、つきやすい害虫はありません。あまり気にする必要はないでしょう。まれにアブラムシがつく場合があるので、見つけたら薬剤で駆除してください。

ボタ爺

ボタ爺

アブラムシの駆除については下の記事を参考にするとよいぞ。

アブラムシの退治・予防対策!花や野菜から駆除するための方法を紹介!のイメージ
アブラムシの退治・予防対策!花や野菜から駆除するための方法を紹介!
アブラムシは花や野菜などの植物に寄生する害虫で、ウイルス病を媒介するので、植物へさまざまな被害をあたえます。また、アブラムシは種類の多い害虫でもあります。この記事では、そんなアブラムシの予防対策と、アブラムシを退治・撃退するための方法を紹介します。
ボタニ子

ボタニ子

次のページから、ヒナソウの剪定や植え替えについて解説するよ。

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ヒナソウの詳しい育て方

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