育て方④植え方
フッキソウの植え付けは一年中可能ですが、できれば春か秋ごろがよいですね。フッキソウの茎は横に這いながら根を広げていくため、植え方の注意点として、株同士の間隔を20cmほどあけるようにしてください。適度な間隔をとって植え付けたほうが、短期間でまんべんなく地表に広がってくれます。
育て方⑤剪定
グランドカバーだけでなく植栽としても利用できるフッキソウ。さほど草姿が乱れる植物ではない点が人気の理由です。剪定は春から初夏のころに、株全体を整える意味で刈り込み、切り落とした部分を使って挿し木をすると効率がよいでしょう。
育て方⑥増やし方
挿し木
フッキソウの増やし方は、種子が流通していないため挿し木で行うのが一般的です。春先の剪定で切り落とした部分の先端5~6cmほどを使って挿し木にします。時期的には梅雨時ごろがよいでしょう。地面に接した茎からも発根するほどですから簡単に行えます。
株分け
もう1つの増やし方は株分けです。フッキソウは地下茎で増えていく植物のため、旺盛に伸びた根を利用するのもおすすめです。生育の活発な春か秋ごろに、大きく育った地下茎を掘り起こし、数個に分けて植え付けます。
育て方⑦栽培の注意点
増えすぎに注意
フッキソウを育てる上で特に注意したいのは、やはり増えすぎることでしょう。生育はゆっくりのため、短期間に手が付けられなくなるわけではないのですが、じわじわと陣地を広げていきます。場所を限定する場合は、あらかじめストッパーなどで範囲を決めておくのもよいでしょう。
葉焼けに注意
フッキソウを栽培するにあたり、最初に注意しておかなければならないことは植え付ける場所です。葉焼けにすることに関しては前述しましたが、葉が黄変して見栄えが悪くなります。ある程度育ってしまってからでは移植が大変です。植える場所の日当たりはしっかり確認しましょう。
ボタニ子
1~12月 | 観賞期 | ポット苗の植え付け可能 |
3~5月 | 植え付け・植え替え・株分け | 生育の活発な時期 |
4~5月 | 開花期・肥料 | 肥料は鉢植えのみ |
5~7月 | 挿し木 | 湿度のある時期がよい |
9~11月 | 植え付け・植え替え・株分け | 生育の活発な時期 |
フッキソウの育て方のポイント
- 植え付ける際は半日陰から日陰に。直射日光は葉焼けをおこすので厳禁
- 適度な水分を好むので、乾燥に注意
- 増えすぎに注意。あらかじめ対策を考えておくこと
- 植え付け、植え替え、剪定、挿し木、株分けは、すべて春から初夏の頃が望ましい
- 植え付けるときには、株同士20cmほどの間隔をあけること
まとめ
耐陰性、耐寒性にすぐれた日本原産のフッキソウ。性質を理解すれば、広い庭園での利用だけでなく、一般家庭の庭でも美しい葉を楽しめます。グランドカバーは見た目のよさだけでなく、土埃や雑草よけにもなってくれます。上手に活用していきましょう。
それではフッキソウの栽培歴と、育て方のポイントです。