育て方③植え付けと植え替え
植え付け、植え替えの適期は10月上旬~11月下旬で、木の成長が止まる時期か、または葉が落ちる2月下旬~3月下旬に行います。根の2倍の幅と深さの植え穴を掘ったら、掘り上げた土に完熟した堆肥や腐葉土を混ぜて植え付けましょう。根の周囲に水をたっぷり与え、根と土をなじませます。
育て方④水やり
地植えでは基本的に水やりは必要ありませんが、夏の暑い日に極度に乾燥するようなら、朝または夕方の涼しい時間に水やりをします。鉢植えの場合は、春秋は土が乾いたら、夏は水が切れない程度に、冬は控えに水やりをするのがポイントです。
育て方⑤肥料
地植え、鉢植えともに施肥の時期は、2月上旬~3月下旬です。緩効性化成肥料または固形の油粕を寒肥として施しましょう。
育て方⑥剪定
樹形を整えるなら花が咲き終わった直後、6月に剪定することをおすすめします。6月以降は枝がのび、枝の途中の短い枝先端に花芽がつくためです。秋以降に剪定を行う場合には、枝の先端を軽く整える程度にとどめ、その他は混みあった枝を切り取る程度にしましょう。
育て方⑦増やし方
サンザシは挿し木が難しい種類の木なので、種まきで増やします。10月上旬~11月下旬に完全に熟した果実をとり、水洗いして果肉を取り除き、種子を取り出しましょう。種が乾燥してしまうと発芽しなくなるので、すぐに小粒の赤玉土などに種まきして上から1cmほど土をかぶせます。戸外で乾燥させないよう管理すれば、翌春に発芽します。
育て方⑧病気と害虫
アブラムシ、カイガラムシなどの害虫が発生することがあります。見つけたらすぐに処理しておきましょう。株元に木くずが落ちていればテッポウムシを疑ってみてください。テッポウムシは幹内部を食害するので、穴から針を差し込んで処理します。かかりやすい病気は葉が白く粉をふいたようになるうどん粉病、葉に黒い斑点がでる黒星病などです。発症した場合には早期に取り除きます。
サンザシのおいしい食べ方
サンザシの果実はそのまま生で食べられますが、完熟しても酸味が強いので少し食べづらいかもしれません。この酸味をやわらげるために、ドライフルーツやジャムなどに加工して食べることが一般的です。では、さっそくサンザシのおいしい食べ方を見ていきましょう。
ドライフルーツにすると他の料理にも使える
サンザシを乾燥させてつくるドライフルーツもありますが、そのままでは酸味がきついため、つぶした果実に砂糖や寒天などを混ぜて棒状にしたものが多くみられます。酢豚などの肉料理にいれると、肉をやわらかする効果もあります。
食べ方①サンザシジャム
材料
- サンザシ:適量
- 水:適量
- グラニュー糖:適量
作り方
- サンザシの実を水洗いする
- 半分にカットする
- 種と実を分けてみじん切りにする
- 鍋にサンザシと水を入れ水煮詰める
- グラニュー糖を入れさらに煮詰める
食べ方②サンザシ酒
材料
- サンザシ(ドライフルーツ):50g
- 陳皮:小さじ1
- ホワイトリカー:700ml
作り方
- サンザシは1cm角に切る
- 消毒したガラス瓶に材料全てを入れ3か月ほど漬け込む
食べ方④サンザシ飴
材料
- プチトマト:10個
- グラニュー糖:50g
- 水:大さじ1.5
- サンザシ(ドライ):10スライス
作り方
- プチトマトはきれいに洗って水気を拭く
- トマトに横に切り込みを入れサンザシをはさみこむ
- ヘタの部分から爪楊枝を刺す
- 小鍋にグラニュー糖と水を入れ弱火で煮詰める
- 水の中に1滴を落として丸くなるようならば、火を止めてトマトに飴をからめる
- クッキングペーパーに固まるまでおく
食べ方③サンザシ茶
材料
- サンザシ(ドライ):3個
- ジャスミン茶(ティーバッグ):1パック
- 熱湯:400cc
作り方
- サンザシを水洗いする
- ティーパックとサンザシをティーポットに入れる
- 熱湯を注いでフタをして3分蒸らす
食べ方⑤サンザシジュース
甘酸っぱいサンザシジュースなら手軽に栄養豊富なサンザシを楽しめます。水やソーダで割ったり、かき氷のシロップとして使うのもおすすめです。
ボタ爺
次はサンザシの栄養と効果・効能について紹介するぞ!