サンザシの栄養と効果・効能
栄養
サンザシの偽果に含まれる栄養素は、オレアノール酸とクエルセチンなどで、とくにビタミンCが豊富です。また果実の赤い色素のカロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内に取り込まれるとビタミンAに変化します。オレアノール酸やクエルセチンには利尿の効果があるといわれます。
生薬としての利用
サンザシおよび、近縁のオオミサンザシの赤い偽果を乾燥させたものを、生薬名では「山査子/山楂子(サンザシ)」と呼び、健胃、整腸効果のほか、消化を助ける効能が認められています。9~10月ごろに完熟前の果実を収穫して、核を取り除いてから乾燥させたものを使用します。
漢方処方での利用
サンザシが生薬として配合される漢方薬には、高血圧、健胃効果があるとされる「加味平胃散(カミヘイイサン)」「啓脾湯(ケイヒトウ)」などがあります。
民間薬としての利用
サンザシの煎じ液は民間薬として、食べ過ぎ、とくに油っぽい食事や肉料理の消化をよくするといわれ、二日酔いや食あたりにも効果が認められます。
まとめ
中国生まれのスーパーフルーツ、サンザシについてご紹介しました。庭木にしても素敵ですし、実は食用になることがわかりましたね。サンザシの盆栽に挑戦するのもおすすめです。