はじめに
キチジョウソウは、花が咲くと幸せが訪れるといわれている縁起のいい植物です。咲きにくいということはなく、庭でも比較的簡単に育てることができます。
基本情報
名前 | キチジョウソウ |
和名 | 吉祥草 |
学名 | Reineckea carnea |
科・属 | キジカクシ科キチジョウソウ属 |
分布 | 関東~九州、中国 |
開花時期 | 9月~12月 |
名前の由来
キチジョウソウの和名は「吉祥草」です。「吉祥」とはめでたいことを意味し、吉事があると開花するという言い伝えが名前の由来です。学名の「Reineckea」は、ドイツ人の園芸家Reinecke氏への献名で、「carnea」は「肉色の」という意味を持ちます。
キチジョウソウの特徴
常緑の緑の葉が美しく、縁起がいいキチジョウソウはどのような植物なのか、その特徴を見ていきます。
葉の特徴
葉は根元から双生して生え、細長い線形をしています。柄や毛はありません。常緑で、色は明るい緑色です。草丈は10cm~30cmぐらいまでと高く伸びていきます。
花の特徴
花は淡い紅紫色で秋から冬にかけて咲かせます。6枚の花弁が反り返るように咲き、外側は濃紫色です。上の方には雄しべだけの雄花が、下の方には雄しべと雌しべを持つ両性花を咲かせます。葉に隠れるように咲くので、見つけにくいのですが、これが「花を見つけると縁起がいい」という由来につながります。
実の特徴
キチジョウソウは、花が咲いた後に紅紫色の実をつけます。水分を多く含んだ柔らかい「液果」と呼ばれる種類です。実は中に種子を含んでいて、動物などによって運ばれていきます。この実も、葉に隠れて見つけるのが難しく、次の開花時期まで長く残っているのが特徴です。
キチジョウソウの花言葉
キチジョウソウには、その縁起がいいとされる特徴から「吉事」「祝福」「よろこび」などの花言葉があります。花は初心者でも育てやすいこともあり、プレゼントとしても人気の植物です。庭がある家はもちろん、プランターでも育てることができるので、贈り物にしてみてもいいかもしれませんね。