シャシャンボとは?庭木としての特徴や上手な育て方・栽培管理方法を紹介!

シャシャンボとは?庭木としての特徴や上手な育て方・栽培管理方法を紹介!

シャシャンボは、庭木としてよく使われる植物です。実は甘い味がし、収穫時期になると大量の実がなっているところを見ることができます。また5mほどまで成長し、生垣として使うことも可能です。この記事では、シャシャンボの育て方や管理方法などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シャシャンボとは
  2. 2.シャシャンボの特徴
  3. 3.シャシャンボの育て方
  4. 4.まとめ

シャシャンボとは

Photo by harum.koh

シャシャンボは、大きく成長するため庭木や生垣などにも使われる植物です。ブルーベリーのような実がなり、収穫して食べることもでき、一部では料理などにも使われることがあります。この項目では、シャシャンボがどのようなものか、基本情報などをご紹介します。

基本情報

科名 ツツジ科
属名 スノキ属
原産地 日本、朝鮮南部、台湾など
開花時期 5〜7月
花の色

名前の由来

シャシャンボは小さな実をたくさん実らせることから、「小さな坊や」という意味でシャシャンボと名付けられました。漢字では「小小ん坊」と書き、名前をよくあらわしている和名がつけられています。かわいらしい実をつける様子がわかり、まさにぴったりな名前です。

花言葉

シャシャンボの花言葉は、「しがみつく愛」「悲しみの涙」です。シャシャンボは成長すると枝分かれしいくつも伸ばすため、それがしがみついているように見えたからだといわれています。また悲しみの涙という花言葉は、開花した花が涙に見えるからという説が有力です。

シャシャンボの特徴

シャシャンボは成長が早く、また常緑小木のため1年中葉を見ることができます。冬でも青々とした葉がついていることから、日本では青汁の材料などとしても使われています。この項目では、シャシャンボの特徴についてご紹介します。

大きく成長する

シャシャンボは通常2〜5mほどまで成長しますが、中には10mまで成長するものもあります。これは低木の多いツツジ科の中では珍しい特徴です。日光を好むため上へ上へと伸びるので、それをうまく剪定をすればきれいなまま大きく育てることができます。

枝分かれして増えていく

シャシャンボは大きくになるにつれ枝分かれが始まり、放っておくと四方八方に枝が伸びてしまいます。そうなってしまうと形がきれいに保てなくなり、枝に日光が行きわたらなくなります。もし枝分かれが始まったら、長い枝を早めに剪定するようにしましょう。

寒さに強い

シャシャンボは寒さに強く、冬でもたくさんの葉をつけます。常緑樹は寒さに強い種がほとんどですが、シャシャンボはその中でも耐寒性の高い種です。他に耐寒性の高い常緑樹ではサザンカがあり、こちらも庭木などとして使われています。またシャシャンボは乾燥にも強く、これは常緑樹に多い特徴の1つです。

葉焼けしてしまうことも

シャシャンボはとても寒さに強いですが、厳しい寒さに長くさらされると葉焼けしてしまうことがあります。葉焼けしてしまった葉は赤く染まり、だんだんとしおれてしまいます。こうなってしまうと元に戻す手段はないので十分注意しましょう。

食べられる実

9〜10月に実るシャシャンボの実は、そのまま食べることができます。「日本のブルーベリー」という別名がついていて、甘酸っぱい果肉が味わえます。実は最初は緑ですが、時間がたつにつれて紫に変わってきたら食べごろです。実の中にはたくさんの種子が入っていて、種子は地面に落ちると芽が出るしくみになっています。

シャシャンボのジャム

シャシャンボは甘酸っぱく美味しいジャムになりますので、ぜひ作ってみてください。

  1. シャシャンボ170gを軽くすりつぶす
  2. 鍋にすりつぶしたシャシャンボと、砂糖適量を入れる
  3. 弱火でじっくりと煮詰め、レモンの絞り汁を少し入れる
  4. 瓶に入れて冷蔵庫で冷やす

シャシャンボの育て方

シャシャンボはとても丈夫な植物ですが、水やりや管理などに少しコツがいります。しかし置き場などを工夫することで、きれいに育てることが可能です。この項目では、シャシャンボの上手な育て方や栽培管理方法などについてご紹介します。

育て方➀置き場

シャシャンボは基本的に、日当たりのよい置き場で管理をします。日光を好むため日陰だと上手く育たず、ひょろひょろと細長くなってしまいます。半日陰でも育ちはしますが、健康に育てるには日向がおすすめです。

風通しのよい置き場にする

シャシャンボは日当たりがよいだけでも十分よく育ちますが、風通しのよい場所に置くとさらに上手く育てることができます。風通しがよいと菌やカビがあまり寄りつかなくなり、虫の繁殖も少しおさえられます。鉢植えにして室内で育てる場合は換気をこまめにして、菌などを繁殖させないようにしましょう。

育て方➁用土

シャシャンボは酸性土を好むので、市販のブルーベリー専用土やピートモスを加えた土などを使うとよいです。市販のブルーベリー専用土は酸度が調整されていて、簡単にシャシャンボを育てることができます。ピートモスには酸度を調整する働きがあり、お好みで混ぜてぴったりな用土を作ることが可能です。

育て方➂水やり

シャシャンボはある程度乾燥に強いですが、水はたっぷりあげるとよく育ちます。土の表面が完全に乾いていたら水やりのサインで、そのときに水をあげるとよいでしょう。あまり乾燥しすぎると葉や幹が弱ってしまうので、土が乾いたかこまめに確認してみてください。

まとめ

シャシャンボは庭木として栽培でき、実も楽しめる植物です。水やりのタイミングに気をつけて、ぜひ上手く育ててみてください。

シロクマ
ライター

シロクマ

植物の中でも、多肉植物が特に好きです。 ゆるりとやっているので、よろしくお願いします!

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