リシマキア・ヌンムラリアの基本情報
リシマキア・ヌンムラリアとは
科目 | サクラソウ科リシマキア属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 5~7月 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い |
リシマキア・ヌンムラリアとは、ヨーロッパが原産の多年草です。いろいろな花と組みあわせて寄せ植えにしたり、グランドカバーとして庭に敷き詰めたりと、ライフスタイルにあわせて楽しめます。手入れの手間が少なく、放置気味でも元気に育ちます。初心者にも育てやすい植物といえるでしょう。
オーレアとの違い
リシマキア・ヌンムラリアと同じ種類に、オーレアと呼ばれる品種があります。オーレアはリシマキア・ヌンムラリアを改良して作られた種類です。オーレアは葉に対し花が小さい特徴を持っています。葉の色も違うので、ぜひ両者の違いを見比べてみてください。
ボタ爺
リシマキア・ヌンムラリアの特徴
リシマキア・ヌンムラリアは、茎の所々から根が生えてきて、地面を這うように成長します。鮮やかな緑色の葉が特徴的で、欧米ではリーフプランツとして栽培を楽しまれています。美しい葉にこそ価値がある植物です。丁寧に育てて、その美しさをいつまでも保ちたいですね。
黄色い花が咲く
リシマキア・ヌンムラリアの花の色は黄色で、満開の状態だとおわんのような形に見えます。初夏には3cmほどの小ぶりで可愛らしい花が、一面を埋め尽くします。桜のようにも見えるので、ぜひ花の鑑賞も楽しんでみてください。
リシマキア・ヌンムラリアの栽培について
リシマキア・ヌンムラリアは耐暑性と耐寒性が強いので、日本各地で栽培可能です。大切に育てて、毎年同じ時期に咲く花を楽しみましょう。リシマキア・ヌンムラリアの育て方をチェックしていきます。
育て方①環境
リシマキア・ヌンムラリアの栽培は、明るい日陰がおすすめです。日向で育てると葉焼けを起こす可能性があり、日陰では花が咲かないことがあります。乾燥している場所より、やや湿った場所を好むので、そのような環境が確保できない場合は、水切れを起こさないように気をつけて管理してください。寄せ植えを楽しむ場合は、栽培環境が同じ植物を組みあわせましょう。
ボタ爺
花は咲かないけど葉は成長するから、日陰でも栽培できるよ。
冬の注意点
冬は、根が枯れないように注意します。暖地での栽培なら大きな心配はありませんが、北海道などの寒冷地で栽培する場合は、寒さのあまり根が凍ってしまう可能性があります。根が凍るとそのまま枯れてしまい、春に芽を吹くことはありません。冬の間は、根が凍らない対策をしましょう。
育て方②植え方
リシマキア・ヌンムラリアは、苗の植え付けが基本的です。グランドカバーとして庭に植える場合は、50cmくらいの間隔をあけて植え付けます。土は、赤玉土と腐葉土を6:4で配合したものに元肥を混ぜておきましょう。腐葉土を減らして、ピートモスを配合するのも効果的です。3~4月または9月頃に植え付けるのがおすすめです。
鉢植えで栽培する場合は、草花用の培養土が便利ですよ。
育て方③水やり
庭植えは頻繁な水やりは必要ありませんが、日照りが何日も続く場合は涼しい時間を選んで水やりをします。鉢植えは土の表面が乾燥してきたら水やりをしましょう。水をやりすぎると株が蒸れて病気を引き起こす可能性があるので気をつけてください。
育て方④肥料
リシマキア・ヌンムラリアは肥料を好みます。庭植えの場合は、肥料がなくてもよく育ちますが、春先と秋頃に化成肥料を施すと、成長を促す効果が期待できます。鉢植えも春先と秋頃に肥料を施しましょう。コンパクトに仕立てたい場合は、肥料を控えるのがポイントです。
育て方⑤植え替え
リシマキア・ヌンムラリアの植え替えは、3~5月に行います。葉がおい茂り、植木鉢からあふれてくるようなら、大きめの鉢に植え替えましょう。庭植えの場合も、株が密集しているようなら植え替えをしてください。株が蒸れるのを防げますよ。植え替えのときに、株分けに挑戦してみるのもよいですね。
育て方⑥剪定
リシマキア・ヌンムラリアは、美しい姿を保つためにも定期的に剪定を行いましょう。病気や害虫を防ぐ効果もありますよ。剪定した茎をさして、増やしてみるのもおすすめです。
病害虫
リシマキア・ヌンムラリアは病害虫に強い特徴がありますが、まれに白菌病を発症することがあります。この病気はカビが原因です。株が蒸れると起こりやすい病気なので、風通しをよくするなどの対策を行いましょう。
まとめ
今回紹介したリシマキア・ヌンムラリアは、植物を育てたことがない初心者にもはじめやすく、雑草が生えて困っている庭や、寄せ植えでのさし色におすすめです。とくに鉢植えで楽しめる寄せ植えは、庭がなくても植物の栽培ができるのがよいですね。ぜひ、育て方を参考にしてみてください。
リシマキアに分類される植物は、世界中で200種類あるといわれているよ。いろいろな種類を育ててみるのもよいね。