【画像多数】まるでドクロ!?キンギョソウの種鞘の生態に迫る!

【画像多数】まるでドクロ!?キンギョソウの種鞘の生態に迫る!

キンギョソウは春に庭を彩る、種類の多い華やかな花です。名前が「金魚草」とかわいらしいのに、ドクロができるといわれています。キンギョソウの色とりどりの花からかけ離れた印象の怖いドクロと、どのようなつながりがあるのか解説します。

記事の目次

  1. 1.春の庭を彩るキンギョソウ
  2. 2.キンギョソウのドクロのような種鞘
  3. 3.キンギョソウの種鞘がドクロの形になる理由
  4. 4.キンギョソウのドクロのような種鞘を観察しよう

春の庭を彩るキンギョソウ

Photo by Dakiny

ガーデニングで人気のキンギョソウの生息地は、南ヨーロッパから北アフリカなど地中海沿岸部です。花の咲き方や形が一重、半八重、八重、ベルのようなペンステモンなど多彩です。花色も白や淡いピンク~濃いピンク、黄色や紫などバラエティに富んでいます。そんなあでやかなキンギョソウには、ドクロができるという怖いイメージもあります。

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キンギョソウのドクロのような種鞘

華やかな春の花のキンギョソウに、ドクロができるという怖い話は本当です。そのドクロとは種鞘のことで、種ができるときに出現します。花が終わって受粉した個体は、やがて花弁を落として咢(がく)の中央に緑色の丸いものを作ります。このなかには未熟な種が入っており、緑色から熟して茶色くなるとドクロのように見えるのです。

種鞘ってなんですか?

種鞘とは、種ができて熟すまで守る種の入れ物です。マメ科だと、枝豆やそら豆の外側の皮が種鞘にあたります。

ドクロの形に魔力があるといわれたことも

キンギョソウの生息地だったドイツでは、昔から香りの強い花には魔除けの効果があるとされ、キンギョソウの花を玄関につるす習慣がありました。同じく生息地のイギリスでは、家の正面に魔術除けとしてキンギョソウを植える家が多かったそうです。その理由から、キンギョソウのドクロの形をした種鞘を青い袋に入れてお守りとして持っていると、呪詛を拒めるとされました。

ボタニ子

ボタニ子

キンギョソウを食べると、女性は美しく若返るといわれていた時期もあったようよ。エディブルフラワーね。

ボタ爺

ボタ爺

今は種類も随分と増えただろうから、食べられる種類かどうかきちんと確認しておくれ。

キンギョソウ自体の魔力の伝説

Photo byRadfotosonn

キンギョソウを左手で持ち、後ろ向きに左に3回まわると、ネガティブな魔術を拒めるという伝説がありました。主にヨーロッパで信じられていたようで、ドイツやイギリスでは、守護儀式の際は祭壇にキンギョソウを生けるとよいともされています。また女性がよい香りのキンギョソウの花を身に着けていると、魅力的で優雅になるという伝説もあります。

ボタニ子

ボタニ子

花でも強い魔除けだから怖いドクロには、もっと強いパワーがあると信じられていたのかもしれないわね。

ドクロのように見えるのはなぜ?

キンギョソウの種鞘がドクロのような形に見える理由は、大きな穴1つと小さな穴が2つあるからです。キンギョソウの種鞘の形が、頭蓋骨の頭頂部のような丸みを持っていることも理由の1つでしょう。熟して茶色くなった種鞘の色あいも、古いドクロに似ています。ぽかんと開いた3つの穴がシミュラクラ現象で人の顔に見えるのが、キンギョソウの種鞘がドクロのような形の理由です。

シミュラクラ現象ってなんですか?

シミュラクラ現象とは、無意味なものを見たときに自分の知っている形に無意識に脳が当てはめて意味のあるものとして認識する、パレイドリア効果の一つです。周囲の動物が敵か味方か一瞬で判断する必要があった時代のなごりで、点が3つあると人の顔に見えてしまうことをさします。

ボタニ子

ボタニ子

ちなみに、キンギョソウのめしべは種鞘に残るの。ちょうどドクロの鼻に当たる部分ね。

キンギョソウの種鞘がドクロの形になる理由

キンギョソウは生息地が広く、種類も多いためすべての種鞘がきれいにドクロの形になるわけではありませんが、受粉して実を結ぶと緑色の塊のなかに種の元が作られます。熟して茶色くなると、丸い種鞘に小さい裂けめが2つと大きなものが1つできます。最終的に完全に乾燥すると裂けめは3つの大きな穴になり、1つの穴より効率よく種を飛ばせるのがキンギョソウの種鞘の仕組みです。

種鞘の役割は種が熟すまで外に出ないように助けて守り、熟したものを土へ戻して子孫を繁栄させることです。そのため、ドクロの形である必要があるかどうかはわかりません。種をまく際に必要な穴がたまたま3つで大きさが異なり、穴の場所がドクロと同じだっただけでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

キンギョソウのドクロって、実は逆さまなのよ。そのまま見ると、目に当たる部分が下にあるの。

ボタ爺

ボタ爺

逆さまにするとドクロみたいだと気がつかずに、栽培しているガーデナーもいるかもな。

ドクロの形にはメリットがある

種鞘の役割は種を育てたあと、放出して子孫繁栄をさせることです。キンギョソウのドクロの形をした種鞘には、風を利用できるメリットがあります。たとえば室内で換気をする際は、2カ所以上窓やドアをあけると風通しがよくなります。キンギョソウの種はとても小さいため、3つの穴から風が入り中で風の流れを作ることで、穴から外へ飛び出して行けるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

メリットがあるから3つの穴が開いている…つまりドクロの形になったという理由にも思えるね。

キンギョソウのドクロのような種鞘を観察しよう

キンギョソウは春から初夏にかけて、鮮やかな花をたくさん咲かせます。剪定したり花がら摘みをしたりして、きれいな花を保たせます。種ができると株の栄養を多く使うため、種ができるのを待たずに切り戻すことも多いです。ときには全てのキンギョソウを切り戻してしまわずに、何株か残しておいて、逆さまに出現したドクロを観察してみましょう。意外に愛嬌のある顔のドクロもいますよ。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドなどを含め、ガジュマルやコウモリラン、トックリランやウツボカズラなど、現在25鉢の観葉植物と暮らしています。最近機嫌のよいウツボカズラが、小さいつぼをたくさんつけています。

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