バオバブの実の利用方法
バオバブの実は固い殻でおおわれていて、殻の中には石のような白い固まりがごろごろとたくさん詰まっています。この石のようなものが果肉であり、果物として食用に利用されています。酸味のある味わいで、優れた栄養素を持っており、近年は果物としてのバオバブの実の効能に関心を寄せる人が少なくありません。
利用方法①バオバブパウダー
効能満点のバオバブの実は、おもにパウダーとして利用され商品化されています。粉状になっているため毎日の食生活に取り入れやすく、手軽に摂取できる点も人気を集めている理由のひとつです。味は酸味の中にほのかに甘い風味があります。幅広い食品に混ぜられるため、自分なりにアレンジしても楽しめます。バオバブパウダーを使ったレシピを見てみましょう。
バオバブミルク
バオバブパウダーを牛乳や豆乳などに溶かして、毎日の食事にとりいれるのもおすすめです。もともとバオバブにはカルシウムが豊富に含まれているので、牛乳とあわせて摂取すると、より多く摂取できますよ。特にダイエット中の方は、カルシウムが不足しがちなのでおすすめできます。
バオバブスムージー
バオバブパウダーは、スムージーに混ぜると摂取しやすくおいしくなるのでおすすめです。バナナやブルーベリー、パイナップル、アボカドなどの果物をはじめ、ほうれん草などの野菜とも味の相性がよく、効能もより期待できます。アレンジもしやすく、バオバブパウダーの量によっても味が変わるので、調整しながら変化を楽しむのもよいでしょう。
バオバブペースト
バオバブパウダーはそのままの状態だと粉状で何にでも溶かしやすいですが、ペースト状にしても楽しめます。少量の水を加えることで粘度がでて食品に塗れるので、さまざまなレシピに役立てられます。パンに塗って食べるなど、朝食に取り入れている方も多いです。お菓子作りに応用しても楽しめるでしょう。
バオバブドレッシング
バオバブパウダーは、料理のスパイスとしても利用できます。酸味のある味わいのためサラダと相性がよく、パラパラと軽く振りかけるだけでいつもの料理とは違った味わいになります。野菜料理を始め、肉や魚料理にもおすすめですよ。また、ドレッシング作りに使われることも近年では多いです。
利用方法②バオバブオイル
バオバブパウダーのほかに、バオバブオイルも効能が高く使いやすいと人気があります。食用としても利用されていますが、特に美容商品としての需要が高く、優れた効果が期待できることから人気を集めています。バオバブオイルは抗酸化作用が大きく、良質でエイジングケアに効果的とされ、特に海外からの人気が高いです。肌や髪のケア商品にも近年は多く利用されますよ。
バオバブの実の栄養素
栄養素①食物繊維
バオバブの実には食物繊維がとても豊富に含まれているため、腸の環境を健康的に整えるのに適した果物であるといえます。成分の約半分が食物繊維であり、ごぼうの約7倍ほどです。食物繊維には、体内で水などに溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類がありますが、バオバブの果肉は、この2つの食物繊維をおよそ1:1の理想的な割合で持ち合わせています。
栄養素②ビタミンC
バオバブの実が持つビタミンCは、オレンジの約6倍、レモンの3倍であるといわれています。ビタミンCはエイジングケアに非常に効果的で、メラニンの形成を防ぎ、体の酸化を防いでくれるほか、免疫力アップにも効果的です。疲労回復にもよく、肝機能の解毒機能をサポートしてくれるため、体の機能を健やかに保つのに役立ちます。
栄養素③カルシウム
バオバブの実は牛乳の約3倍のカルシウムを含んでいます。カルシウムは骨の形成を助け、体を丈夫に保つのに必要不可欠ですが、現地では不足しがちな栄養素であり、バオバブは現地の人々の生活を支えているのです。古くから病気の予防や薬代わりに重宝されてきたバオバブの実はまさにスーパーフードといえるでしょう。
バオバブは生命力にあふれた木!
バオバブの木は強い生命力にあふれた樹木です。しかし、近年は地球の温暖化で枯渇してしまうバオバブが数多く見られ、世界的に問題視されている現実があります。このような貴重な樹木が守られるように、知られざる魅力がたくさんつまったバオバブについて、ぜひ身近な人に紹介してみて下さい。
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