料理に使えるハーブ⑦パセリ
分類:セリ科/二年草 | 和名:オランダセリ |
原産地:地中海沿岸 | 草丈:15cm~20cmほど |
使用部分:葉、茎、根 | 用途:料理など |
世界でも広く使われているハーブです。日本では葉が細かく縮れたカーリーパセリが一般的ですが、ヨーロッパでは葉や茎がまっすぐなイタリアンパセリを使うことが多いです。日本には18世紀末にオランダから持ち込まれ、料理の彩りとして使われることが主流でした。特有の苦味、青臭さで食べ残されることが多いパセリですが、ビタミンや鉄分のミネラルの含有量は野菜の中でトップクラスです。
パセリの効果・効能
パセリは、葉や茎に利尿作用が含まれる成分があるため、膀胱炎の緩和やむくみ予防に効果が期待されると言います。パセリの成分のなかに、「アピオール」という成分があり、口臭予防や疲労回復に効果的です。このアピオールという成分は、多量に(おおよそ200g以上のパセリ)摂取しすぎると吐き気などの不調を起こすことがあるので注意が必要です。
ハーブを使ったレシピ:パセリ
パセリといえば、料理の脇役のイメージがありますよね。さきほどご紹介したように、パセリ自体の栄養価は非常に高いので、今回はパセリを多く使う、パセリがメインのサラダ料理と、パセリジュースをご紹介します。
料理に使えるハーブ⑧セージ
分類:シソ科/常緑小低木 | 和名:ヤクヨウサルビア |
原産地:地中海沿岸 | 草丈:30cm~80cmほど |
使用部分:葉、花 | 用途:料理、お茶、美容など |
セージは油や肉の臭み消しとして使われ、ソーセージには欠かせないハーブです。香りが非常に強いので、使用量には注意が必要です。セージを使ったハーブティーは17世紀にアジアから紅茶が輸入されるまで、ヨーロッパでは日常的に愛飲されていました。
セージの効果・効能
セージの葉は、生よりも乾燥させることで香りが一層強くなります。優れた消臭効果が期待できます。セージは強い抗菌作用があり、セージティーでうがいをすると風邪予防になると言われ、セージティーは飲むと血行促進になり、血液循環がよくなることで疲労回復の効果も期待できます。
レシピ:ゴールデンセージ香るアジフライ
材料(9枚分)
- アジ・・・・・・・・・3匹(3枚おろしにすると9枚)
- 小麦粉・・・・・・・・大さじ4
- 水・・・・・・・・・・大さじ2
- 卵・・・・・・・・・・1個
- パン粉・・・・・・・・適量
- ゴールデンセージ・・・4枚(細かく刻んでおく)
- 塩コショウ・・・・・・適量
- 揚げ油・・・・・・・・フライパン3~4cmほど
※パン粉と細かく刻んだゴールデンセージは混ぜておくこと
※セージは、少量でも香りが強いのでお好みで調整してくださいね。
①アジをおろしたら塩コショウする
②バッター液につけて、パン粉をまぶし、揚げ焼きする
③完成♬
料理に使えるハーブ⑨ラベンダー
分類:シソ科/常緑小低木 | 和名:ラベンダー |
原産地:地中海沿岸 | 草丈:30cm~100cmほど |
使用部分:葉、花、茎 | 用途:料理、お茶、美容、染料など |
ヨーロッパでは古くから薬草や消毒、虫よけに利用されていました。20世紀のフランスの科学者であるルネ・モーリス・ガットフォセがやけどを負った際に、ラベンダーの精油をかけて傷を回復させたことから、アロマテラピーという言葉が生まれました。日本ではとてもポピュラーで親しみのあるハーブです。
ラベンダーの効果・効能
ラベンダーは芳香することでリラックスや安眠効果があり、ラベンダーの花を乾燥させて作ったサシェは防虫・殺菌効果があります。アイピローなどに使うと目の疲れが癒やされ、安眠効果が高まるとされています。
ハーブを使ったレシピ:ラベンダーとダージリンのマフィン
材料(6個分)
- ホットケーキミックス・・・・・200g
- 卵・・・・・・・・・・・・・・2個
- バター・・・・・・・・・・・・70g
- 牛乳・・・・・・・・・・・・・70ml
- 砂糖・・・・・・・・・・・・・70g
- ラベンダー・・・・・・・・・・大さじ1~3ほどお好みで
- ダージリン・・・・・・・・・・大さじ2(茶葉)
※ラベンダーは花部分を使い、ダージリンの茶葉はこまかく刻んでおきます。
①材料を混ぜ合わせる
②オーブンで焼き、完成♬
料理に使えるハーブ⑩ミント
分類:シソ科/多年草 | 和名:ハッカ |
原産地:ユーラシア大陸 | 草丈:10cm~100cmほど |
使用部分:葉、花、茎 | 用途:料理、お茶、美容など |
ミントは繁殖力が旺盛で、品種は600種以上と言われています。濡れ種と地下茎により一気に増殖します。そのため地植えすると、駆除が大変になるほど増えることで雑草の扱いをされる事もあります。葉にメントールが多く含まれ、ミントは食品や、歯磨き粉、精油に使われ、ミントの精油は虫よけや消臭に用いられます。
ミントの効果・効能
ミントは食べすぎの時に、消化を促進する効果や、心身をリラックスさせイライラした心を静めてくれます。また、メントールのスーッとする清涼感が、乗り物酔いなどにも効果的で、ハーブティーとして飲んだり、ミントタブレットを食べると気持ち悪さが軽減されるといわれます。ミントタブレットは、口臭予防にもなり、メントールで鼻までスッキリするので、花粉症の時期や鼻炎の人もおすすめです。
ハーブを使ったレシピ:ミント
ミントは、主にハーブティーとして飲まれたり、デザートの飾りに使われることが多いです。デザートで有名なのが「チョコミント」ですね。今回は、ミントを使ったメイン料理のレシピを何点か紹介します。
まとめ
いかがでしたか?ハーブはわたし達の生活にとても身近ですよね。食用としても、癒やしアイテムとしても、欠かせない存在です。身近なハーブで調理できるレシピは、簡単なのにとても風味があり、ぐっと美味しくなるので、おもてなしや普段の食事にぜひお試しくださいね。
今回使うセージは、このように縞模様が入っているゴールデンセージです。他の種類のセージでも可能です