仏花にはどんな花がいい?意味や種類もある?生け方もあわせて解説

仏花にはどんな花がいい?意味や種類もある?生け方もあわせて解説

仏花とは仏壇や墓参りで仏様にお供えする花のことです。身近な祭事に関わる習慣の1つですが、どのような花がよいのか、生け方にルールがあるのかなど、よくわかっていない点もあります。この記事では仏花の意味やおすすめの種類、生け方の基本や注意点を解説します。

記事の目次

  1. 1.仏花とは
  2. 2.仏花におすすめの花とは
  3. 3.仏花におすすめの種類の花3選【通年】
  4. 4.仏花におすすめの種類の花3選【春】
  5. 5.仏花におすすめの種類の花3選【夏】
  6. 6.仏花におすすめの種類の花2選【お盆】
  7. 7.仏花の生け方
  8. 8.仏花を生ける際の注意点
  9. 9.美しい仏花で仏様を喜ばせよう

仏花におすすめの種類の花3選【夏】

①リンドウ(竜胆)

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リンドウは晩夏~秋にかけて出回るため、お盆の墓参りや秋の彼岸によく用いられています。日持ちがよく、茎が硬くて水中でも腐りにくいため、仏花以外でも需要が高い花です。リンドウは「正義」「誠実」「悲しんでいるあなたを愛する」と、比較的よい意味の花言葉がそろっています。故人の人柄をしのぶ意味にも使えるでしょう。

おすすめ度★★★☆☆
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②グラジオラス

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グラジオラスはアヤメ科の植物です。春咲き品種と夏咲き品種の2種類にわかれており、夏咲き品種のほうが花色や花形が豊富で豪華という特徴があります。仏花に用いるのも夏咲き品種が多いです。まっすぐ伸びた茎に美しい花をつける花姿は凛として気品があり、仏花によくあいます。

おすすめ度★★★☆☆

グラジオラスの花言葉は「密会」「用心」「思い出」「忘却」「勝利」などです。

「思い出」という花言葉は、仏花にぴったりの意味だよね。

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③ケイトウ(鶏頭)

【生花】ケイトウ センチュリーピンク[5本]

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ケイトウは秋の花の代表格とされるアヤメ科の植物です。ケイトウの生花は花もちがよく、鮮やかな花色とふんわりとした花形がほかの花と調和することから、夏のお盆や秋の彼岸の仏花によく用いられています。ただしケイトウは花もちはよいのですが、葉が傷みやすいです。葉が黒ずんできたら除去しましょう。

おすすめ度★★★☆☆

ケイトウの花言葉は「おしゃれ」「気取り屋」「風変り」です。鮮やかな花色と、個性的な花姿に由来しています。

「おしゃれ」という花言葉は、女性の故人へのお供えに向いているよね。ケイトウを使ったおしゃれできれいな花束をお供えしよう。

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仏花におすすめの種類の花2選【お盆】

①ミソハギ(禊萩)

【山野草】エゾミソハギ

参考価格: 691円

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ミソハギは7月~9月に開花時期を迎える花で、お盆の定番花とされています。名前の由来も萩の花に似ていることと、お盆や祭事の禊(みそぎ)に使われていたことから名づけられました。そのため別名も「盆花(ボンバナ)」「精霊花(ショウリョウバナ)」と、祭事にちなんだ名前です。まさにお盆の仏花にふさわしい花といえるでしょう。

おすすめ度★★★☆☆

ミソハギの花言葉は「愛の悲しみ」「純真な愛情」「悲哀」「慈悲」です。ミソハギがお盆と関係が深い花であることに由来しています。

ミソハギの花言葉の意味は、切ないけど死者を悼む時期にぴったりなものが多いんだよね。

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②ホオズキ(鬼灯)

ほおずき 種 【 切り花用 大実(丹波) 】

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ホオズキはお盆飾りとして有名です。果実の明るい色と独特の形状から「故人があの世から帰ってくる道を照らす提灯」という役目を担う植物として扱われました。このためお盆や秋の彼岸にお供えする仏花としても用いられています。ホオズキの花言葉は「偽り」「欺瞞」「心の平安」「自然美」です。ネガティブな意味の花言葉が多いので注意しましょう。

おすすめ度★★★☆☆
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ホオズキは提灯のような形をした、がくが印象的な植物です。6月の開花期からがくが色づく9月頃まで季節の移り変わりと共に変化する姿を楽しめます。観賞用と食用があり、その育て方はほとんど同じです。そんなホオズキの育て方や増やし方を紹介します。
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仏花の生け方

出典:写真AC

仏花の生け方の基本は、左右一対で生けることと、花の本数は必ず奇数でそろえることです。左右一対で飾ることは「永遠」「不変」「均一」につながり、縁起がよいとされています。花の本数を奇数にするのは、中国の陰陽思想が由来です。陰陽思想では偶数を陰数、奇数を陽数と定義しています。陰陽思想の道理に従い、陰気がこもりやすい仏事に陽気を表す奇数の花を用意するのでしょう。

仏花を生ける際の注意点

花色に注意

出典:写真AC

仏花の生け方の注意点として、花色選びがあげられるでしょう。まず故人が亡くなって日の浅い時期の仏花は、白を基調とした色あいでまとめるのが基本とされています。白菊を中心とした花束が一般的です。また、故人が亡くなって日の浅い時期は悲しみを表す意味をこめるため、赤や派手な色は控えます。白菊と寒色系でまとめるのがおすすめですよ。

故人が亡くなって日の浅い時期とは、命日から丸二年の期間を指します。該当する仏事は初七日、四十九日、百か日、初盆、一周忌、三回忌です。

七回忌(命日から丸六年)以降の仏事や、法要(入仏式)の仏花は華やかなものが用意されるから、赤い色や派手な花も問題なく使えるよ。

地域の風習や宗派の違いにも注意

出典:写真AC

お盆や法要などの祭事は古くから行われてきた行事であり、宗教的要素も強いため、地域差や宗派によってやり方や習慣に違いが生じる場合があります。独自の風習がある地域も珍しくありません。当日とどこおりなく祭事を行うために、事前に調べておくとよいでしょう。

美しい仏花で仏様を喜ばせよう

出典:写真AC

部屋や庭を飾る美しい花は、見る人の心を癒してくれます。仏花をお供えすることも、宗教的な意味や教義はありますが「仏様を喜ばせたい」という気持ちも含まれています。お盆や彼岸、墓参りの際には美しい花を用意して、仏様が喜ぶように心をつくしてお供えしましょう。

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Laylah
ライター

Laylah

バラや百合のような美しくて香り高い花も好きですが、スミレやタンポポのような野に咲く可憐で強い花も好きです。

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