いちじくの品種
いちじくは大きく分けて「日本いちじく」と「西洋いちじく」に分類されます。日本いちじくは皮が濃い紫色をしており、皮が分厚くて少し毛が生えているのが特徴です。西洋いちじくは皮が鮮やかな黄緑色をしています。皮が薄くて食べやすいのが魅力で、いちじくの皮が苦手な場合は、西洋いちじくを選ぶとよいでしょう。
桝井ドーフィン
イチジク 桝井ドーフィン 苗木 6号サイズ(J6)
参考価格: 2,354円
桝井(マスイ)ドーフィンは、日本で販売されているいちじくの代表品種ともいわれています。実が丸くてふっくらとしており、熟すと皮が赤紫色になるのが特徴です。日本では100年以上前から栽培されており、育て方も簡単で植え付けてから約2年で実が収穫できます。皮に少し厚みがあるため、皮ごと食べるのは苦手と感じる人もいるかもしれません。
皮の色 | 赤紫色 |
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皮の食べやすさ | ★★☆☆☆ |
ホワイトゼノア
ホワイトゼノア(イチジク) 《果樹苗》
参考価格: 3,080円
ホワイトゼノアは皮の色が黄緑色をしている品種で、完熟しても紫色になりません。海外ではケーキ用のいちじくとして栽培されており、皮が薄いのが特徴です。いちじくの品種の中でも芳香がとても強く、糖度が高いので加工向きの品種といわれています。
皮の色 | 黄緑色 |
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皮の食べやすさ | ★★★★☆ |
ゼブラスイート
イチジク ゼブラスイート 6号苗木(J7)
参考価格: 2,915円
ゼブラスイートは、皮の表面の緑色とクリーム色のストライプ模様が美しい品種です。ゼブラスイートは風味豊かで果汁が多く、生色に向いています。収穫期は8月下旬で、食べ頃が近づくとストライプ模様が薄くなるのが特徴です。
皮の色 | 緑、クリーム色 |
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皮の食べやすさ | ★★★★★ |
皮ごといちじくの効果・効能
いちじくは栄養満点の果物ですが、皮の部分にはとくに多くの栄養成分が含まれています。いちじくにはタンパク質を分解する「酵素」が含まれているので、肉料理や魚料理の付け合わせなどにもおすすめです。
効果・効能➀便秘解消
いちじくには「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は粘着質があり、腸の中をゆっくりと移動するのが特徴です。水分を吸収しながら膨らみ、腸の中をきれいにしてくれる効果が期待できるので、便秘解消にも役立つといわれています。いちじくを皮ごと食べると、いちごやりんごに比べて約1.5倍の水溶性食物繊維を摂取可能です。
効果・効能➁抗がん作用
いちじくの皮の部分には「ベストアルデヒド」という抗がん物質がたっぷりと含まれているのが特徴です。そのため、いちじくは古くからがんの予防や腫瘍治療に効果的とされ、民間療法でも利用されていました。
ベストアルデヒドの過剰摂取には注意
ベストアルデヒドには苦みや渋み成分が多く含まれているため、食べすぎると胃痛や嘔吐の原因となる恐れがあります。たくさん食べても効果や効能は変わらないので、食べすぎないように注意しましょう。
効果・効能③美肌効果
いちじくには、女性ホルモンによく似た「エストロゲン」という成分が含まれています。エストロゲンは「女性を創るホルモン」とも呼ばれており、女性らしいからだづくりに欠かせない栄養素です。美肌効果やシワの改善、骨粗しょう症の予防や髪質改善にも役立ちます。
効果・効能➃老化予防
いちじくは、エイジングケアに効果的な「アントシアニン」というポリフェノールの一種も豊富なのが魅力です。いちじくの皮は、ポリフェノールの色素が作用して紫色をしています。アントシアニンを効率的に摂取するには、いちじくの皮ごと摂取するのがポイントです。
おいしいいちじくの見分け方
いちじくは、全体的にふっくらとした丸みがあり、皮にハリのあるものがおいしいいちじくといわれています。また、完熟した甘いいちじくを見分けるには、いちじくの底にある「へそ」の部分を見るのがコツです。へそが割れているものがちょうど食べ頃のいちじくで、大きく避けている場合は腐り始めている恐れがあります。
いちじくを皮ごと食べてみよう
いちじくは皮の部分がとくに栄養豊富なため、皮を剥かずにそのまま食べるのがおすすめです。女性に嬉しい栄養素がたっぷりと含まれており、エイジングケアや抗がん作用も期待できます。皮つきいちじくのタルトや甘露煮、サラダなどさまざまな料理にアレンジして、ぜひいちじくを皮ごと食べてみてくださいね。
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出典:写真AC