パンジーが見頃の季節は?育て方のコツをおさえて寒い季節も花を楽しもう

パンジーが見頃の季節は?育て方のコツをおさえて寒い季節も花を楽しもう

ガーデニングの定番「パンジー」の、見頃の季節について解説します。季節にあわせた育て方のコツをおさえれば、冬でも色とりどりの花を咲かせ続けることが可能ですよ。パンジーを使った、冬にぴったりの寄せ植えのアイデアも紹介します。

記事の目次

  1. 1.パンジーの概要
  2. 2.パンジーが見頃の季節は?
  3. 3.季節別・パンジーの育て方のコツ
  4. 4.寒い季節に映えるパンジーの寄せ植えアイデア
  5. 5.季節をまたいでパンジーを楽しもう

パンジーの概要

出典:写真AC

パンジーはヨーロッパを原産とする一年草です。複数の種類のスミレを交配してつくられた園芸植物で、成長が早く、「いつ見ても花が咲いているな」と感じられるほど開花期が長いため、ガーデニングにおいて非常に高い人気を誇ります。花の数が少なくなる冬でもカラフルな花を絶やさないので、とても心強い存在ですよ。赤やピンク、紫にオレンジなど、カラーバリエーションがあざやかで豊富な点も魅力です。

基本情報

出典:写真AC

花の名前 パンジー
園芸分類・形態 草花・一年草、二年草
原産地 ヨーロッパ
開花の時期 10月下旬~5月中旬
花の色 赤、白、ピンク、紫、オレンジなど
耐暑性 / 耐寒性 弱い / 強い
特徴 開花期が長い、暑さに弱い

特徴

出典:写真AC

パンジーの花の特徴は、「ブロッチ」と呼ばれる花の中心の模様です。この模様が人間の顔に似ていて、まるでうつむいて考えこんでいるように見えます。このことから、フランス語の「pansee:思い、考え」を語源とした「パンジー」という名前が付けられました。また、ひらひらと舞う蝶のような可憐な花びらも魅力です。江戸時代末期に渡来した当時、「遊蝶花(ゆうちょうか)」と呼ばれていたのも納得できるのではないでしょうか。

パンジーの花言葉

出典:写真AC

パンジー全体に共通する花言葉は「もの思い」「私を思って」というものです。片思いや初恋を連想させる、とてもいじらしい花言葉ですね。また、代表的な花色には個別の花言葉もつけられています。紫は「思慮深い」「誠実」、黄色は「つつましいしあわせ」「田園の喜び」、白は「温和」など、どれもポジティブなフレーズです。パンジーらしい素朴なメッセージは、大切な人への贈りものにもぴったりですよ。

スミレ・ビオラとの違い

スミレとの違い

出典:写真AC

スミレは、パンジーやビオラの原種にあたる植物です。パンジーと比較すると花は小ぶりですが、とても丈夫な性質で、日本でも草原や道ばたなどに約50種類が自生しています。また、パンジーやビオラが一年草あるいは二年草であるのに対し、野生のスミレは多年草です。色は紫色がポピュラーですね。

ビオラとの違い

出典:写真AC

パンジーとビオラには、厳密な違いはありません。園芸業界では一般的に、花の大きさで区別しています。5cm~10cm程度の大きな花が咲く品種がパンジー、それ以下の小さな花が咲く品種がビオラという分類です。育て方や開花の時期はほとんど同じのため、寄せ植えや花壇で一緒に植えることも多くありますね。

パンジーが見頃の季節は?

見頃の季節は「冬」

出典:写真AC

パンジーは冬に見頃を迎える植物です。開花は10月ごろから始まりますが、12月~2月ごろに最盛期を迎えます。耐寒性が非常に高く、雪が降っても問題なく冬越しが可能です。冬は花の咲く数が少なく花壇もさみしくなりがちのため、秋のうちにパンジーを植えておくとよいですよ。色とりどりのパンジーの花が、寒い季節も気分を盛り上げてくれます。

もともとは春の花

出典:写真AC

冬のガーデニングの強い味方であるパンジーですが、もともとは春に開花する植物でした。人気にともない品種改良が盛んに行われたことで、現在のように秋~春にかけて花を楽しめるようになりました。暑さに弱いため夏には枯れてしまいますが、それ以外の季節ならいつでも、パンジーの花は元気な姿を見せてくれますよ。公園や学校、博物館といった公共の場でも、パンジーの花は定番ですね。

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季節別・パンジーの育て方のコツ

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