わさびの栄養・効果・効能を解説！ダイエット向き？食べ過ぎると？

たくさんの効能を持つわさびですが、実はダイエットにも効果的です。ただし、やり方を間違うともちろん効果はでません。また、わさびは辛み成分が強く食べにくい面もあるため、むやみに食べようとするとストレスになり、ダイエットが続かない原因にもなります。効率的にわさびダイエットをするためにも、正しい知識と方法を知っておきましょう。

わさびがダイエットによいとされる主な理由は、「血流促進に効果的」「デトックス効果が高い」の2つです。太る原因はさまざまですが、中でも老廃物が体内に溜まるのがよくないとされています。老廃物が溜まる原因は血流が悪くなることにあります。つまり、わさびはまさにダイエットの味方といえるわけです。

わさびダイエットのやり方はとても簡単で、1日1回すり下ろしたわさびをティースプーン1杯分摂取するだけです。わさびは水溶性であり、一度にたくさん摂取しても体外に排出されてしまうため、数回に分けて食べましょう。ご飯にのせて醤油をかけたわさびご飯や、温めた豆乳に溶いて少量の醤油を垂らしたわさびスープにするとおいしく摂取できます。

わさびダイエットに使うわさびは、どの種類でもよいわけではありません。効果的なのは「6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート」と呼ばれる成分であり、本わさびにしか含まれていません。本わさびをその都度すり下ろして食べるのが理想的です。

わさびには栄養成分が豊富で、ダイエットなど嬉しい効能もたくさんありますが、食べ過ぎるとデメリットがあるため注意が必要です。適量摂取する分には問題ありませんが、わさびは刺激物でもあり、食べ過ぎると体にさまざまな異変をもたらします。

わさびを食べ過ぎると腹痛や下痢を起こす場合があります。これはわさびが持つ辛み成分が原因で、粘膜や内臓に強い刺激を与えるからです。摂取量を守っていれば問題ありませんが、食べ過ぎると粘膜や内臓を傷つけ、炎症を起こし腹痛や下痢の原因になるため注意しましょう。

わさびを食べ過ぎると、辛み成分が原因で味覚障害になる危険性が高まります。わさびのツンとした辛さは痛覚神経の働きによって感知されます。食べ過ぎるとこの神経がマヒを起こし、辛みだけでなく甘さや酸っぱさ、しょっぱさなどもわからなくなってしまうため注意が必要です。もちろん少量のわさびであれば問題ありません。

わさびを大量に食べると、吐き気を起こす場合があります。胃や粘膜が辛み成分によって刺激され、傷や炎症を引き起こしている可能性が高いです。軽い吐き気であれば、コーヒーなどの刺激物を避け、胃を休めて安静にしましょう。ひどければ病院を受診することをおすすめします。

わさびをたくさん食べたときに限らず、少量でも体に異変を感じたときは、わさびアレルギーの可能性があります。症状は、胃痛や下痢、吐き気、めまい、発熱など、人によってさまざまなです。「おかしいな」と感じたらすぐに病院へ行きましょう。子供がわさびを食べるときは、まずはごく少量を試し、アレルギー反応がないかを確認してください。

わさびは料理のアクセントになるだけでなく、栄養が豊富な魅力的な食材です。少量食べるだけでも、体に嬉しい効果や効能がたくさんあります。チューブタイプも使いやすいですが、生の本わさびは格別です。葉わさび、花わさび、西洋わさびなど、いろいろな種類のわさびを料理に使って、ぜひおいしく食べてみてくださいね。