フィロデンドロンの種類【⑭~⑱】
⑭フィロデンドロン・スクアミフェルム(ワタゲカズラ)
フィロデンドロン・スクアミフェルムはブラジル北部やフランス領ギアナなどを原産とする、葉柄に毛がたくさん生えた珍しい品種です。葉は緑色や深緑色で、葉柄はやや赤みがかっています。和名は葉柄に毛があることからワタゲカズラとつけられました。
⑮フィロデンドロン・オキシカルジウム
フィロデンドロン・オキシカルジウムは、メキシコ原産の別名ヒメカズラと呼ばれるつる性の品種です。原種のオキシカルジウムの葉は深めの緑色でポトスに似ていますが、ポトスよりもゆっくりと伸びていきます。葉が緑色や深緑の品種は流通量が多く100均などでも販売されています。
⑯フィロデンドロン・ピンクプリンセス
フィロデンドロン・ピンクプリンセスは深い緑色にピンクや白の斑が入った葉と、ピンクの葉柄が特徴的なオキシカルジウムの園芸品種です。葉の色は、新芽のうち明るいピンク一色ですが、成長していくと深い緑色が目立つようになり、さまざまな表情が楽しめます。
⑰フィロデンドロン・レモンライム(マレービューティー)
フィロデンドロン・レモンライムは新芽がレモンライムのような色をしたオキシカルジウムの園芸品種です。若いうちは直立していますが、次第につるが伸びていきます。優しいレモンライムの色にやや赤みがかった葉柄とのコントラストが美しい品種です。
⑱フィロデンドロン・ブラジル
フィロデンドロン・ブラジルは主脈のまわりに黄色っぽい大きな斑が入った葉が特徴的な、ブラジルカラーのオキシカルジウム園芸品種です。流通量も多く比較的強い品種でインテリアの写真にもあわせやすく、観葉植物初心者も簡単に育てられます。
ボタニ子
フィロデンドロンの育て方
フィロデンドロンはおもに南アメリカの熱帯地域原産の植物です。耐陰性や耐寒性などに多少の違いはありますが、おおむねどの種類も育て方は同じとされています。
育て方①栽培環境
フィロデンドロンは春~秋の間は屋外でも屋内でも管理できます。比較的寒さに弱いので冬は室内の暖かい場所で管理しましょう。直射日光に当てると葉焼けします。レースのカーテンごし程度の日光が最適ですが、真冬に窓際に置くと夜間に気温が下がりすぎるため注意しましょう。
ボタニ子
フィロデンドロンは5~10℃を下回らない場所で管理しましょう。
ボタ爺
フィロデンドロンは一般的に耐陰性があるとされているが、明るい場所が好きな植物じゃよ。
育て方②用土
フィロデンドロンは水はけのよい土を好みます。小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合するか、観葉植物用に配合された市販の用土を使いましょう。
育て方③植え付けと植え替え
フィロデンドロンは猛暑をさけて、5月~8月の間に植え付けや植え替え作業を行います。生育がおう盛な観葉植物のため、毎年株の大きさにあわせて植木鉢のサイズを選び植え替えましょう。
育て方④水やり
フィロデンドロンは春~秋までの間は植木鉢の土の表面が乾いたら、冬は植木鉢の土全体が乾いてきたら水やりをします。水やりは土だけでなく、一年を通して霧吹きを使い、葉の表と裏にも行いましょう。
育て方⑤肥料
フィロデンドロンは春~秋の間、2カ月に1回緩効性の化成肥料を施すか、即効性の液体肥料を7~10日に1回与えましょう。フィロデンドロンの成長がゆっくりになる冬は、肥料を与えると根が傷んでしまい葉の色が悪くなる場合があります。冬場は肥料を与えないようにしましょう。
育て方⑥病気と害虫
フィロデンドロンは春~秋にかけて軟腐病や葉腐病を起こす場合があります。ナメクジやハダニなどもつきやすくなるので、湿度が高い時期は水のやりすぎに注意しましょう。
気に入った種類のフィロデンドロンを育ててみよう
フィロデンドロンは個性的な葉や色の種類がたくさんあります。育て方も比較的簡単な観葉植物のため、多くの種類の中からお気に入りの色や形の葉を探して育てましょう。たくさんの種類をコレクションするのもおすすめです。流通量が多い品種は観葉植物専門店だけでなく100均などでも購入できますよ。
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フィロデンドロン・ブラジルは柔らかな光をしっかり当てて育てると葉色が美しくなります。