どくだみ茶の美容・健康効果
どくだみ茶には、デトックスのほかにも女性に嬉しい美肌などの美容効果や、病気予防にピッタリな健康効果がたくさんあります。おいしく楽しくどくだみ茶を飲むためにも、効果や効能をしっかりと把握しておきましょう。
①美肌効果
どくだみ茶に含まれるクエルシトリンが持つ血行促進作用は、栄養や水分を肌に行き渡らせ、肌のターンオーバーを促します。その結果シミやくすみの生成を抑制し肌に艶とハリを与えるなど、美肌作りに役立つわけです。デカノイドアセトアルデヒドが持つ殺菌抗菌作用は、美肌作りの妨げとなる細菌の抑制に役立ち、さまざまな肌トラブルを防ぎます。
ボタニ子
ボタ爺
デカノイルアセトアルデヒドは生のどくだみにしか含まれないんじゃ。殺菌抗菌作用が目的なら生のどくだみを使ったお茶を飲むんじゃぞ!
②生理痛緩和
女性の悩みのひとつである生理痛の緩和にも、どくだみ茶は役立ちます。利尿作用のある成分を多く含むどくだみ茶は、生理時期の体内に溜まりがちな余分な水分を排出しやすくなり、体の重みやだるさを取り除くのに効果的です。また、クエルシトリンが持つ血流促進効果によって体温が上昇し、その結果生理痛の緩和につながり過ごしやすくなります。
③炎症抑制
どくだみ茶に含まれるクエルシトリンは、弱った胃腸に働きかけ炎症を抑え、胃壁の傷やただれを癒す働きを持っています。また、デカノイルアセトアルデヒドが持つ殺菌作用によって、鼻などの粘膜の炎症抑制に効果的です。鼻の炎症時には、生の葉をくるくると巻いて鼻の穴に軽く挿しむと、症状が和らぎやすくなります。
④高血圧予防
どくだみ茶の健康効果のひとつに、「高血圧予防」が挙げられます。高血圧の主な要因は「ナトリウム」の存在です。どくだみが持つカリウムは体内の塩分と水分のバランス調整する働きを持っており、体内の余分なナトリウムの排出を促すことで血圧を下げる手助けをします。クエルシトリンが持つ血流促進も、血圧抑制に効果的です。
ボタニ子
血流が悪いと血圧も上がりやすくなるよ!高血圧はさまざまな健康被害の引き金や美肌作りの妨げにもなるから気をつけなくちゃね!
どくだみ茶の副作用と摂取量の目安
どくだみ茶にはさまざまな美容・健康効果が期待できますが、副作用を起こす場合があり注意が必要です。どくだみは薬効が強いため、摂取量や飲み方など、きちんと把握しておきましょう。
副作用
①下痢
どくだみ茶が引き起こす副作用で多いのが「下痢」です。どくだみ茶には緩下(かんげ)作用があり、便秘改善に効果的とされていますが、飲み過ぎると効果が強すぎて下痢を引き起こす場合があります。体質によっては少量であっても腹痛や下痢を促す可能性もあるため、子供はもちろん大人であっても、飲む際には注意が必要です。
ボタニ子
下痢の原因がどくだみ茶だと気が付かずに飲み続けたら大変だよ!少しの量でも下痢や腹痛の症状が出たら、すぐに飲むのをやめてね!
緩下作用とはなんですか?
緩下作用とは、便通を促進する働きのことです。比較的緩やかな効果の下剤を「緩下剤」というように、便秘の人には嬉しい作用のひとつです。ただし、胃腸の弱い人や排便に問題ない人は、緩下作用が強すぎると下痢を引き起こす場合があります。下剤に限らず特定の食べ物や飲み物が持つ緩下作用によって下痢になることもあるため、十分注意しましょう。
②高カリウム血症
どくだみ茶には高濃度のカリウムが含まれているため、高カリウム血症を引き起こす場合があります。健康な人であれば通常の食生活で高カリウム血症を引き起こす心配はありませんが、腎機能に不調や障害のある人は注意が必要です。腎機能に何らかの不安を抱えている方は、心配であればどくだみ茶を飲む前にかかりつけの医師に相談しましょう。
妊婦や授乳中の女性が飲んでも大丈夫ですか?
どくだみ茶はカフェインレスで、妊婦や授乳中の女性でも飲めます。ただしどくだみ茶には子宮を収縮させる作用があるとされているため、飲み過ぎには注意が必要です。特に妊娠初期は摂取を控え、それ以降であっても飲みたい場合は医師に相談することをおすすめします。
摂取量の目安
どくだみ茶の摂取量は、1日につき茶葉10~15gを水800mL~1Lで煎じた量を目安にしましょう。飲みにくければ水の量を増やす分には構いません。茶葉の量が増えると栄養成分も濃くなりますが、その分副作用も引き起こしやすくなるため注意が必要です。また、一度に大量に飲むのではなく、数回に分けて飲むのも副作用防止に効果的です。
どくだみ茶は子供でも安心して飲めますか?摂取量の目安があれば教えてください。
どくだみ茶はノンカフェインで子供でももちろん安心して飲めますが、飲み始める年齢には注意が必要です。どくだみは漢方に使われるほど成分が強いため、消化器官が未発達の赤ちゃんや小さい子供には刺激が強すぎて副作用を起こす危険性があります。4~5歳から飲めるとされていますが、薄めのものを与えてください。具体的な摂取量の目安はありませんが、年齢が小さければ小さいほど摂取量は少なめにしましょう。
効果的な淹れ方
乾燥茶葉を使う場合
乾燥茶葉を使って急須で淹れる場合、茶葉5gと熱湯170mL~200mLを用意しましょう。茶葉を急須に入れて上から熱湯を注いだら、3~4分置いて成分を抽出させてください。鍋でまとめて淹れたい方は、茶葉10gと水1Lを用意し、小鍋に茶葉と水を入れて火にかけましょう。沸騰したら弱火にして2分ほど煮込んでください。
ボタニ子
濃いめが好みなら、煮込み時間を長めにしてね!茶葉をお茶パックに入れて沸かすと、濾す手間がかからなくてもっと簡単に作れるよ!
生の茶葉を使う場合
摘み取った生のどくだみの葉を、よく洗い水にさらします。一掴み分の生の茶葉に対して水の量は500mLを目安に準備してください。小鍋で水を沸かしたら、弱火にして生の葉を入れます。そのまま弱火で5分煮詰めたら、茶こしで濾して完成です。5分以上煮詰めると葉がどろどろに溶けて飲みにくくなるため、煮詰め時間に気をつけましょう。
栄養豊富などくだみ茶をおいしく飲もう!
どくだみ茶には、美容や健康によい成分がたくさん詰まっています。便秘解消やデトックス、美肌作りに効果的など、特に女性に嬉しい効能がいっぱいです。副作用を引き起こす場合があるため、おいしいからといって飲み過ぎないように摂取量には気をつけましょう。十薬とも呼ばれる健康茶「どくだみ茶」を、ぜひおいしく飲んでみてくださいね。
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血行や新陳代謝が上がると肌の色もよくなるよ!どくだみ茶を飲んで美肌作りを目指しちゃおう!