野草のアク抜き方法
野草を食べるうえで無視できないことが、アクの存在です。多くの野草にはアクがあり、そのまま食べるとお腹を壊したり苦くて食べられなかったりといった問題が発生します。しかしアクを取りすぎると風味が抜けてしまう野草もあるため、正しいアク抜き方法を知ることが大切です。
方法①水にさらす
アクが少ない野草ならば、水にさらすだけでも下処理できます。火を通す必要がなく、サラダで食べたり薬味として利用したりするときに便利です。あまり長い時間水につけていると風味が流れ出すため、注意しましょう。また、クサイチゴやマテバシイなど中に虫が入っていることがある場合も、水につけることで虫出しができます。
方法②ゆでる
アクが強い野草は、ゆでることでアク抜きを行います。たっぷりのお湯に塩を加えてゆでましょう。茹で終わったら火が入りすぎないように、冷水やザルなどでよく冷まして下処理は完了です。またワラビなど特にアクが強い野草の場合は、塩ではなく重曹を加えてしっかりとアクを抜きましょう。
方法③揚げる
揚げることでも、野草のアクを抜けます。特に天ぷらは、独特の香りを残しながらアク抜きができるためおすすめです。衣を薄手につけて高温の油でさっと揚げれば、下処理を行う必要はありません。ただし、ワラビやゼンマイなど特にアクが強いものはアクが抜けきらないため注意しましょう。
方法④塩漬け
塩漬けにして保存しながらアクを抜くこともできます。食べるときには下処理として塩抜きの必要がですが、旬以外のシーズンでも野草の風味を楽しめます。野草がたくさん採れたときには、特におすすめです。塩が少ないと溶けてしまう野菜もあるため、たっぷりと使うのがコツですよ。
食べ方を知って身近な野草を楽しもう
身近なところに生えている野草には、美味しく食べられるものがたくさんあります。しかし野草を毎年同じ場所で採るためには、正しい知識を持ち採り方のルールを守ることが大切です。適切な下処理を行い、その野草にあった食べ方を選べば、より美味しく食べられるでしょう。
出典:筆者撮影