フサアカシアとは?常緑樹としての特徴・花言葉や管理方法を紹介!

フサアカシアとは?常緑樹としての特徴・花言葉や管理方法を紹介!

フサアカシアは、魅力的な常緑樹です。繊細な一面を持ちながらも、管理のコツさえつかんでおけばとても育てやすいのも、嬉しいポイントのひとつです。今回はフサアカシアの特徴や魅力について、育て方や手入れのポイントとあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.フサアカシアとは
  2. 2.フサアカシアの特徴
  3. 3.フサアカシアの花言葉
  4. 4.フサアカシアの育て方
  5. 5.フサアカシアを育ててかわいい花を咲かせてみよう!

フサアカシアとは

Photo by tgrauros

フサアカシアはギンヨウアカシアとならんで「ミモザ」とも呼ばれる、マメ科アカシア属の常緑性高木です。アカシアはギリシア語のakis(矢じり、突起)、フサは花のフサフサとした様子が由来です。高木のため日本ではあまり庭に植えられていませんが、フランスやイタリアなどでは「ミモザといえばフサアカシア」といえるほど、庭木として人気があります。

ボタニ子

ボタニ子

フサアカシアの学名はAcacia dealbataだよ!原産地は暖かな気候のオーストラリアなんだって!

ミモザと呼ばれるようになった理由

Photo byNika_Akin

ミモザとは、本来マメ科オジギソウ属の総称です。オジギソウの葉とフサアカシアの葉が類似していることから誤用されたことをきっかけに、「オジギソウのようなアカシア」という意味を込めて「ミモザアカシア」と呼ばれ始めます。日本ではアカシアというと「ニセアカシア」、ミモザというと「フサアカシアやギンヨウアカシア」を意味することが多いです。

ボタニ子

ボタニ子

ニセアカシアの学名はRobinia pseudoacaciaで、原産地は北アメリカなの。真っ白な甘い香りを持つ花を咲かせるよ!

フサアカシアの特徴

Photo byjackmac34

①樹高

フサアカシアはとても大きく成長し、樹高は10~15mにまで達します。ミモザはシンボルツリーとして人気がありますが、多くの場合植えられているのはフサアカシアではなく、比較的コンパクトな樹形を保てるギンヨウアカシアです。地植えにするのが一般的ですが、小さく育てたい場合は鉢植えでも育てられます。

ボタ爺

ボタ爺

苗木のときは小さくてもやがて高木になることをしっかり把握しておくんじゃよ!狭い庭に植えると大変なことになるぞ!

②葉

フサアカシアの葉は長さ10cm~18cmほどで、羽片が左右対称に並んでおり、それぞれの羽片に30~40個ほどの小葉がついています。小葉の長さは約0.5cmで、表面は深緑色、裏面は銀白色をしており、形も色合いもとても美しいです。葉は両面ともに青緑色の細かい毛で覆われ、触れるとフサフサ柔らかい感触を楽しめます。

ボタ爺

ボタ爺

常緑樹だから通年きれいな葉を楽しめるんじゃ。寂しくなりがちな冬にピッタリの木じゃな!

③樹皮や枝

フサアカシアの樹皮は苗木~若い間は平たく滑らかですが、成長するとともに縦(不規則な場合もある)に割れ目が入ってきます。成長が早く枝の張りもよいですが強度は比較的弱く、強風で折れることもしばしばです。

④花と香り

フサアカシアは、鮮やかな濃い黄色のポンポンのように丸い花を咲かせます。花は枝先にたくさん咲き、花の重さで枝が軽く枝垂れる様子は美しくはかなげです。開花は寒さが残る2月に始まり、暖かくなり始める4月ごろまで続きます。花からはハチミツとアーモンドミルクを足したような、濃厚で甘い香りが漂い、ヨーロッパでは香水の原料としても親しまれています。

フサアカシアとギンヨウアカシアの違いは何ですか?

2つの違いは葉や花で判断できます。フサアカシアの葉は小葉の数が多く、一つひとつが細長くて小葉どうしの隙間がやや空いています。ギンヨウアカシアの葉は小葉が短めで、ユーカリの葉のように丸みがあるのが特徴です。どちらの花も黄色くポンポンのように丸みを帯びていますが、ギンヨウアカシアのほうが花の量が多くボリューム感があります。

ボタニ子

ボタニ子

フサアカシアは2月ごろから、ギンヨウアカシアはもう少し暖かくなった3月ごろから咲き始めるよ!開花時期でも見分けられるね!

フサアカシアの花言葉

Photo by coloredby

フサアカシア単独の花言葉はありませんが、フサアカシアやギンヨウアカシアの呼び名である「ミモザ」として花言葉を持っています。国ごとに花言葉が違うのもおもしろいポイントで、その国々でのミモザに対する思いがこめられています。

全体の花言葉

ミモザ全体の花言葉はたくさんあり、「秘密の恋」「密かな愛」「エレガンス」「神秘」「友情」「感謝」などが有名です。「秘密の恋」や「密かな愛」は、かつてインディアンの男女が愛を告白する際に、無言でミモザの花を手渡したことに由来します。色別にも花言葉があり、黄色のミモザは「秘密の恋」、オレンジのミモザは「エレガンス」です。

国別の花言葉

ミモザは日本では花姿が素晴らしいことから「優雅」という花言葉がつけられています。イタリアでの花言葉は「感謝」で、国際女性デーを「ミモザの日」と呼び、男性から女性へミモザの花を贈る習慣に由来があります。フランスでの花言葉は「愛」で、「私があなたをどれほど愛しているか誰にも分りはしない」という思いを込めて、母や祖母に贈られることが多いです。

ボタニ子

ボタニ子

次は、フサアカシアの育て方について説明していくよ!

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フサアカシアの育て方

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