ヤシの木とは?観葉植物としての種類・育て方を解説!枯らさない秘訣は?

ヤシの木とは?観葉植物としての種類・育て方を解説!枯らさない秘訣は?

ヤシの木は大きく広がる葉が特徴の南国の雰囲気たっぷりの植物で、近年観葉植物として人気が高まっています。管理が難しいと思われがちですが、コツさえ押さえれば育て方は簡単です。今回は観葉植物としておすすめのヤシの木の種類と、育て方のポイントをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヤシの木とは
  2. 2.観葉植物としてのヤシの木の種類
  3. 3.観葉植物としてのヤシの木の育て方【栽培スケジュール】
  4. 4.観葉植物としてのヤシの木の育て方【準備~植え付け】
  5. 5.観葉植物としてのヤシの木の育て方【日常管理】
  6. 6.観葉植物としてのヤシの木の育て方【特別な手入れ】
  7. 7.ヤシの木を枯らさないための注意点
  8. 8.ヤシの木を育ててみよう!

観葉植物としてのヤシの木の育て方【特別な手入れ】

植え替え

ヤシの木は成長が緩やかなものなら2~3年に1回、早いものであれば毎年植え替えます。「下のほうの葉が茶色く変色してきた」「根が鉢底からでてきた」「水の吸収がよくない」ときも植え替えのタイミングです。植え替えの適期は成長期でもある5月~8月です。株を取り出して根についている土を1/4ほど落とし傷んでいる根を切り落としたら、一回り大きい植木鉢に植え替えましょう。

巨大化させたくないのですが、植え替えは必要ですか?

ヤシの木の根が鉢いっぱいに広がっているにも関わらず植え替えをしないでおくと、成長が悪くなり枯れることもあります。巨大化させたくない場合でも植え替えは必要です。巨大化させたくないのであれば、植え替えの際に根を1/3ほどカットして同じサイズの植木鉢に植えなおしましょう。鉢の大きさを変えないことによって、巨大化するのを防げます。

剪定

Photo byAndreasGoellner

剪定適期は成長期の5月~7月です。8月も成長期ですが、暑さが強く剪定後の株が弱る場合があるため避けた方が無難です。下のほうの葉が茶色くなっているものや枯れた葉を、カッターやハサミで株元から切り落としましょう。枯れていなくても樹形を整え成長を促すために、茂りすぎた葉は取り除くことをおすすめします。剪定後は株が弱っているので、1週間ほど半日陰で管理してください。

ボタニ子

ボタニ子

ハサミやカッターはアルコールなどで消毒してから使ってね!

夏越し

Photo byJillWellington

ヤシの木は耐暑性に優れており、基本的には夏越し対策なしで育てられます。気温が高いと乾燥しやすいので水切れには注意必要しましょう。夏の強い直射日光が当たり続けると葉焼けを起こすこともあり、日当たりのよすぎる場所に置いている場合はレースのカーテンなどで軽く遮光すると安心です。

冬越し

Photo by Konstantin Leonov

品種によっては0℃でも耐えられるものもありますが、基本的にヤシの木は耐寒性に弱く耐寒温度は約12℃~15℃です。霜に当たると枯れる危険性が高いこともあり、冬は室内で管理します。ガラス越しに日の当たる場所が適していますが、窓に近づけすぎると冷気で弱ることもあるため注意が必要です。15℃以上あれば安心ですが、心配であれば株元をワラなどでマルチングしましょう。

増やし方

ヤシの木の増やし方でおすすめなのは株分けです。株を植木鉢から取り出して軽く土を落とし、茎が数本ずつ付くように根を切り分けます。手で分けるのが難しい場合はカッターやハサミを使ってください。それぞれ一回り大きい植木鉢に植え付けてたっぷりと水を与えます。明るい日陰で管理し、根が落ち着いてきたら半日陰から日向へと移動させ徐々に日光に慣らしていきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

カッターやハサミは使う前に消毒してね!

ヤシの木の増やし方は株分けのほかにもありますか?

ヤシの木の増やし方は株分けのほかに「種まき」と「挿し木」があります。ただし種まきは育つのに時間がかかり挿し木は手間がかかることもあり、ヤシの木栽培初心者の方にはおすすめしません。また挿し木に関しては品種によってできない場合があるため注意が必要です。

ヤシの木を枯らさないための注意点

注意点①温度管理に気を付ける

Photo bywynpnt

ヤシの木を観葉植物として育てている際に枯れる原因で多いのが「温度管理ができていない」ことです。暖かな気候が原産地のヤシの木は、夏の暑さには強いですが冬の寒さは苦手です。品種によって耐寒温度は異なりますが、基本的に15℃以上の環境であればトラブル少なく育ちます。冬は室内であっても日が入らない場所では温度が低い場合があるため温度管理に気をつけましょう。

注意点②日照具合を確認する

Photo byLarisa-K

日光が大好きなヤシの木は日照不足が続くと成長悪化や枯れる原因になります。室内で育てている場合は定期的にベランダなどに出して日光浴させましょう。巨大化させたくない場合でも健康に育てるためには適度な光が必要です。屋外などで直接日に当てるのが難しい場合は、窓の近くなど明るい場所に置くだけでも効果があります。

ボタ爺

ボタ爺

日ごろから日に当てていればいいんじゃが、ずっと暗い場所に置いていたのに急に日に当てると弱ってしまうぞ!気を付けての!

注意点③根腐れに注意する

特に冬場に起こりやすいのが根腐れで、根腐れを放置していると株全体が弱って枯れることがあります。冬は休眠期でありほとんど水を必要とせず、毎日のように水を与えるのはヤシの木にとってよくありません。水やりを少し忘れても急激に枯れることはないので、冬は土がしっかり乾いたのを確認して数日待ってから水やりしましょう。

注意点④定期的に植え替える

日光にも当てているし温度管理もできていて根腐れもしていないのに元気がないときは、根詰まりを起こしているかもしれません。根詰まりを放っておくと植木鉢の中で根が成長できなくなり、成長に必要な栄養や水分が株全体に届きにくくなります。枯れる原因にもなるので、根の様子をよく観察して定期的な植え替えをしましょう。

ヤシの木を育ててみよう!

出典:写真AC

ヤシの木は種類が豊富で、ミニヤシから大型タイプまで大きさもさまざまです。水やりの仕方や冬越し対策などコツは必要ですが、ポイントさえ知っておけば育て方は難しくありません。すっと伸びた枝の先から広がる艶やかな葉は美しく、鉢植えを部屋に飾っておくだけで旅行しなくても南国気分を味わえます。好みのヤシの木を見つけて、ぜひ育ててみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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